2014年3月16日日曜日

塾長の部屋(64)~「京都大学”火炎瓶”工学科」の先輩から得たもの

今週は、本来土曜日にやるべきことを、日曜日にやることになっています。聖書とバッハを聴きながら、ブログと業務の整理・・・。バランス悪いですね(笑

さて、昨日お会いした方々への御礼もかねて、報告と補足を。


京都大学若手会 イベント@京都大学東京オフィス 

 「若手のときに身につけたいこと」 グーグル元副会長 村上氏 講演会

もはや若手とは呼べませんので、”邪魔にならない程度に”しようと心に誓って、講演会に参加しました。村上氏については、京大OBということもあり、その動向や発言についていろいろ事前に話は聞いておりましたので、「実際どんな人なのかな?」という「本人確認」的な感じでした。時代的に、学生運動に明け暮れた、というところでしょうか。そういう方が、Googleという、ある種「革命集団」的な企業におられた、ということがまた興味深かったですね。


氏の代表的な著作に、「村上式シンプル仕事術」があります。興味ある方は、読まれてはどうでしょうか。


ライフネット生命の出口社長や、リベラルアーツ教育で著名な麻生川先生と同様、「リベラルアーツ」「経済学を学べ」「英語」「歴史」「とにかく本で学べ」など、よく考えれば当たり前ということを、ご経験談とユーモアを交え、若い方が興味を持ち、また疑問を解消できるように話されていました。


講演終了後、Grディスカッションが有り、参加者の一人から「転職(転社)」について問題提起?がありました。その場で答えたことを、かいつまんで備忘録代わりに書いておきます。

・村上氏の言う通り、「各自が、”次の自分”のために実績を上げ、仕事をする」のが会社(健全な利己主義の総和)
・本人は「ツキ」とおっしゃっていたが、相当突き詰めて仕事をする中で、次のステップ/選択肢が見えてきたのではないか(突き抜けた人は、次へ行ける)
・今回は”若手”向けということで話はなかったが、「自分が場所を求めて」転職をする、というフェーズから「周りのために場を作る/人を呼んでくる」というフェーズになる気がする(より「当事者」へ)

だいたい、こんなことを話した気がします。弊社の若いメンバーもそうですが、誰しも30ぐらいでキャリアに悩む、という「パターン」的なものがありますので、そこにハマった方は参考にしていただければ。


さて、塾生さん向けに、おさらいと補足をしておきます。



<経済学>

村上氏は「マンキュー」「ハイエク」を勧めておられました。楠浦的に付け足すなら、ハイエクと対比して「フランク・ナイト」(とケインズ)を読んでみては、と思います。

・「ケインズとハイエク」(間宮 著)

・「フランク・ナイト 社会哲学を語る: 講義録 知性と民主的行動」

また、最新の教科書はわかりませんが、僕の世代的に読みやすかった教科書として「スティグリッツ経済学(入門、マクロ、ミクロ)」を挙げておきます。高校生でもわかるように、という視点で書かれています。


理論を学ぶと同時に


・「初めてでも読み解ける!「経済指標」の見方&読み方決定版」


みたいな本を片手に、毎週月曜日の日経に掲載されている「マクロ経済指標」を読んでみると、実体経済と理論のつながりを、実感できると思います。何事も「理論と実践」、これも当たり前か。



「私たちは本当に自由なのか」
そんなこと言われても困りますよね、
でも、我々はそういう答えのない問いを
常に胸に抱きつつ、目の前のことに
日々答えを出していくという、矛盾を抱えた存在


<本を読む、目次を読む>

村上氏は、たとえば「D.カーネーギーの本の目次を、毎日読む」というような「サマリー(at a glance)」&「毎日(schedule)」という方法論を実践しておられたようです(注)。
受験勉強の一環で「トイレ」「階段」に、古文の助詞活用表などを貼った方。学習を作業にする手法としては正解でしょう。何か身につけたいことを、作業レベルに落とし込んで繰り返すというのは、古典的な手法ながら、大学に入るとたいていの人は忘れてしまいます。


<会計的な知識>

村上氏は触れておられませんでしたが、個人的には「世の中の仕組みを知るには”経済学”」「会社の仕組みを知るには”会計的な知識”」が、それぞれ必要では、と思います。

会計的な知識も、業種や目的で変わりますが、例えば

・製造業的な視点なら「粗利を2倍にする価格決定論」(西田)
・サービス業/マーケティング的な視点では「勝利の方程式」(勝間)
が、それぞれ使い勝手が良い。財務諸表が読めれば、(自分の)会社の状態もわかりますし、数字が見えれば上司や経営者の「嘘」も見抜けますし、株式投資などにも役立つでしょうから、仕事でも個人生活でも使える知識です。


という感じでしょうか。資料は回覧しますし、次回塾で印象は伝えたいと思います。


ではでは!




※注) 氏は「毎朝」と言っておられます。楠浦的には「毎晩」にしています。短期的に覚えておくには朝がよいでしょうし、中長期的に覚えておくには夜がよいと言われます。