さて、今回の議論を振り返っておきましょう。
今回行ったことは、
①すでに出ているコンセプトを、各自で「技術思想」として、提案書に落としこむ
②「技術思想」として、「課題-解決-効果」を整理することで、さらなる飛躍を狙う
(いわゆる「制約思考」との活用)
でした。
①は、合宿でやってきて欲しかったんだけど・・・まぁ、今後の皆さんの課題ですね。
「楠浦さんは、次になんというのか(KSQ)」
を、徹底するしかないですね。一人で発明するには、「複数の”相反する”視点を使い分ける」必要があり、それは「複数の人間を、頭に住まわせる」ことです。
②は、いつもやっていることで、「技術思想」として発明の本質を「課題-解決-効果」の流れで捉え、厳密に文章化し、それをたたき台に更に議論をすることで、「より深い本質」に至りました。
結局は、「アタリマエのことを」「繰り返し」「できるまでやる」という、誰でも判ることをやるだけなのですが・・・、その議論を「迷いなく」主導するには、それなりの経験と、科学的考察/理論に基づいた方法論が必要なのかもしれません。
では、次回までに仕上げてきてね。
「V7」神戸製鋼ラグビー部を率いた平尾氏
彼が言うこともまた、アタリマエのことばかり
>>以下、メール文面
171回でしたね。
つまり、3.5x171回の議論を、積み重ねてきたわけです。
600時間です。
合宿や、準備時間、個別討議もしっかりやった人は、1000時間は超えているでしょう。確かに、これぐらいやれば、やらなかった人と、差はついていると思います。
が、実感としてどうか、各自の判断に委ねます。
さて、次回SRを討議できるように、各自必ず、SRに落としこんで持参して下さい。無理矢理にでも書こうとしないと、細部は詰まりませんし、何が分かっていないのかすら、わかりません。今回、話したとおりです。
「発明」という仮説を元に、一歩無理やり進めることで、「何が足りないのか」「何をより深く考える必要があるのか」見えてきます。慣れれば、仮説時点でシミュレーションできますが、慣れてない人は、「シミュレーションだと思って」書き始めることです。
1回で仕上げようとしないことです。繰り返し、行戻りを覚悟しておくことです。
ダ・ビンチですら、未完の作品を多数残しています。名画の多くは、たびたび書きなおされています。そういうマスターピースと、その歴史を知ることは、皆さんが「仕事」をする上で、参考になるはずです。
では、次回も宜しく。
>>終わり
目線を常に高く持ち、「よい仕事」「よい作品」を作り出すための方法論を、大学時代に身につけて欲しい。
それが僕の願いです。