ものであるかについて、議論しました。
今回検討した特許群は、非常に取り方が巧妙で、パラメーター特許や分割出願を駆使して
「非常に少ない特許で、スキを作らない」
形になっています。特に、分割が巧妙で、それとパラメーター設定の妙が相まって、なんというかもう、芸術の域ですね(笑
補正の内容も、うまく技術的に限定が生じないような文言を選んでいますし、敵?ながらアッパレとしか言いようがありません。
それだけに、「請求項に表現されている技術思想を正確に読み取り」「自分の発明とフェアに比較する」能力が試されます。請求項の用語は、明細書中の説明や審査過程で定義されますので、実施例はもちろんのこと、審査過程も一つ一つ読み解き、「均等論」まで考慮した上で「先行技術を超えている」ことを、確認する必要があります。
今や、技術者といえども「この程度」の
特許に関する知識は、最低限必要な時代。
自分の知と技術を「レバレッジ」する、最強のツール、
それが特許であり、知財権
これまでとは、また少し違う観点から、「知財」を意識した「発明活動」を行う、良い訓練になっているのではないでしょうか?
と言っても、発明の基本は変わりませんので、今回確認できたコンセプトを、これまで通りの方法で実際に発明に落とし込み、確実にアウトプットにつなげて下さい。
では、次回!
注) 個人的には今回、「パラメータ特許」「分割出願」をどう使うか、そして「侵害とは」「均等論」「禁反言」など、技術者が知財活動に関わるに際して、「攻め」と「守り」いずれにおいても非常に重要な内容を、「実際に発明を生み出しながら」教えることが出来ました。これを、戦略的にまとめて、出願・権利化できれば、文句無しです。
あと一歩、頑張りましょう!