「発明塾®」へようこそ!: 「その問題は、すでに誰かが解いているはず」と考える~第454回/第455回

2018年10月1日月曜日

「その問題は、すでに誰かが解いているはず」と考える~第454回/第455回

仕事が立て込んでいたため、種々報告が遅くなりました。
まず、発明塾(学生版)、まとめて2つ報告します。

第454回(9月20日)、第455回(9月27日)の発明塾は、引き続き、これまでにないお菓子についての発明を討議しました。

気づきをいくつか。



● 「難しそう」で思考停止しない


あるアイデアについて、

「実現が難しそうだな」

と思ったら、そこからが本当の

「発明」

が始まるということです。

「難しそうですよねー」

で思考停止しないでね、ということです。


僕の場合は

「自分が難しそうと思っているだけで、世の中の人には簡単な問題なんじゃないか」

と思うことにしています。実際、そうであることが多いからです。

「難しそうやなー」

と思っても、調べると、すぐに解決策が見つかる、ということの繰り返しだったからです。

要するに

「僕が頭が悪いだけ」

なのです。


世の中には、素晴らしい技術を開発している人が、山のようにいます。

「誰かが、この問題を(単体としては)既に解いているはず」

と思って、99%間違いないです。

「単体として」

というのは、今取り組んでいる分野、文脈、アイデア、発明の中で、ではないが、別の分野・・・で解かれている、という意味です。

自分にとっては難しいが、ある人にとっては簡単なはず、そう思えるかどうかで、解決策が見つかるかどうかは決まります。自信過剰に陥って、

「僕が難しいと思うものは、まだ誰も解いていない、人類にとって難しい問題だ」

などと思い込まないことです。


謙虚さ、は、あなたに力をくれます。難しいと諦めるのではなく、

「この程度のこと、誰か解決してくれてるはず」

そう思い、その人を探しましょう。


おすすめの本でした。読み始めました。



● 「遠隔文字参加」も悪くない


何が悪くないか、また別途、直接話したいと思いますが、備忘録として書いておきます。

1つは

「皆さんが思考停止にならない」

ことです。僕があまりにやり慣れているので、

「発明の手順」

について、ほとんど説明無しで発明塾の討議を行うことが多くなりました。

設立当初は、僕も手探りの部分が有ったので、都度進め方を確認しながら進めていましたが、今は、完全に無意識のうちに進めています。

無意識で進めていることにすら、気づいていません。

途中で手順などを説明し始めると、僕の思考が途切れ、アイデアが止まってしまうという弊害もあるからです。


少し前までは、それを補うため

「終わってから、振り返る」

ことにしていました。

たまには、やってもいいかもしれません。

僕がいなくてもできるので、皆さんで振り返ると良いでしょう、そのためのログであり、録音です。


たまに僕が

「この後どうするんがいいんだっけ」

と、かなりわざとらしく質問することがありますが、わざとらしいやり取りは無駄だと僕は考えているので、

「皆さんが考えないと進まない環境」

でやればいいのだ、と思ってます。

それが遠隔です。


ちなみに、ここ数回はたまたま外出が重なっているだけで、意図したものではありません。

「ケガの功名」

とは、こういうことを指すのでしょうか。
(ちょっと違うか)



● 「本を紹介し合い、感想を共有する」という文化を復活させましょう


紹介されたからと言って、無理やり読む必要はありませんし、紋切り型の感想文は不要です。

しかし、過去塾生の一部は、互いに本をよく紹介し合い、また、読書メモを共有回覧していました。

読書メモを作成する過程で、書かれている内容が記憶に定着し、理解も進みます。

僕も、今でも、これはいいなと思った本は、社内にメモを残しています。
(メールを含め、僕が作成している各種のドキュメントは、原則として、全メンバーがリアルタイムで閲覧できる仕組みになっています)


では、次回もよろしく。

次回も多分、遠隔文字参加です。



楠浦 拝




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