2回分まとめてで、失礼します。
特許法30条改正があり、先週はその対応などを精査していました。
特許法30条改正があり、先週はその対応などを精査していました。
不明点を特許庁に問い合わせるなどする必要がありますし、教材改訂は、意外に時間がかかりますね。
さて、発明の部は、主に
「実現可能性」
の部分を中心に討議を行いました。皆さん忘れがちなようですが、発明の大半は
「証明」
に費やされます。証明の論点は、主に以下の二つです。
「ほかの人は、まだ誰も思いついていないけれど、私は思いついた」
さて、発明の部は、主に
「実現可能性」
の部分を中心に討議を行いました。皆さん忘れがちなようですが、発明の大半は
「証明」
に費やされます。証明の論点は、主に以下の二つです。
「ほかの人は、まだ誰も思いついていないけれど、私は思いついた」
「現在の技術を総動員すれば、実現(課題の解決)が可能である」
僕が
「発明は証明問題だ」
と考える背景には、高校時代の経験があるかもしれません。
以前も紹介しましたが、僕は高校時代、甲斐塾という学習塾にお世話になっていました。
「通っていた」とか、「学んでいた」とかではなく
「お世話になっていた」
という感じです。その後、1年の浪人生活を経て、大学でも4年間お世話になっていました。おかげで、多くの素晴らしい先輩・後輩・同級生・同僚・教え子さんに恵まれました。
僕が
「発明は証明問題だ」
と考える背景には、高校時代の経験があるかもしれません。
以前も紹介しましたが、僕は高校時代、甲斐塾という学習塾にお世話になっていました。
「通っていた」とか、「学んでいた」とかではなく
「お世話になっていた」
という感じです。その後、1年の浪人生活を経て、大学でも4年間お世話になっていました。おかげで、多くの素晴らしい先輩・後輩・同級生・同僚・教え子さんに恵まれました。
「静かなる」というのがよいですね。
● 数学の面白さは「別解」にある~答えは一つではない、独創性が問われる
数学の話に戻りましょう。普通の塾が何をどう教えているか知らないのですが、僕が知る限り、数学を学ぶというのは
「まだ、解かれていない問題を解く」(これは、僕のような数学オンチにはハードルが高い)
数学の話に戻りましょう。普通の塾が何をどう教えているか知らないのですが、僕が知る限り、数学を学ぶというのは
「まだ、解かれていない問題を解く」(これは、僕のような数学オンチにはハードルが高い)
「まだ、解かれていない方法で解く」(これは、僕でも可能だった)
ところに、一つの面白さがあるような気がしています。
甲斐塾では、誰かが一つの回答(正解の一つ)を示すことで終わりにせず、
「それ以外の解き方」(別解)
を、前に出て説明するように促されます。
僕は、数学の成績は最後まで変わり映えせず、完全に落ちこぼれていましたが、面白いか面白くないかと問われたら、今でも
「数学は面白い」
と答えます。好きか嫌いかと言われたら、好きな学問(教科)です。
「解の多様性を追求する」
ことの楽しさを、高校数学で教わったことは、大変貴重な体験だったと感じています。
また、
「誰か(先生)が、唯一の正解を示す」
ではなく、周り(生徒)から、
「これはどうだ」
ところに、一つの面白さがあるような気がしています。
甲斐塾では、誰かが一つの回答(正解の一つ)を示すことで終わりにせず、
「それ以外の解き方」(別解)
を、前に出て説明するように促されます。
僕は、数学の成績は最後まで変わり映えせず、完全に落ちこぼれていましたが、面白いか面白くないかと問われたら、今でも
「数学は面白い」
と答えます。好きか嫌いかと言われたら、好きな学問(教科)です。
「解の多様性を追求する」
ことの楽しさを、高校数学で教わったことは、大変貴重な体験だったと感じています。
また、
「誰か(先生)が、唯一の正解を示す」
ではなく、周り(生徒)から、
「これはどうだ」
「こういうのもありなんちゃう」
と、答えが続々出てくるのは、自分はあんまり貢献できなくても、非常にワクワクする、楽しい経験でした。
と、答えが続々出てくるのは、自分はあんまり貢献できなくても、非常にワクワクする、楽しい経験でした。
(発明塾も、同じような雰囲気になるよう、心がけています。)
僕は高校からでしたが、多くの友人は、中学1年生から通っており、大変うらやましかったです。60年の歴史は素晴らしいもので、卒業生が子供を通わせるという例があるそうです。
● 塾長の思い出~幸せとは「足るを知る」こと
僕のように、たった3年教わっただけでも、語りつくせない思い出がある、個性的な塾です。先日亡くなられましたが、創設者の甲斐さんの思い出を一つだけ紹介させてください。
僕は高校からでしたが、多くの友人は、中学1年生から通っており、大変うらやましかったです。60年の歴史は素晴らしいもので、卒業生が子供を通わせるという例があるそうです。
● 塾長の思い出~幸せとは「足るを知る」こと
僕のように、たった3年教わっただけでも、語りつくせない思い出がある、個性的な塾です。先日亡くなられましたが、創設者の甲斐さんの思い出を一つだけ紹介させてください。
僕の記憶では、僕が入塾した時は数学だけを教えておられましたが、飽き足らない方なのでしょう、気が付けば、国語(古文・漢文も)、社会(歴史・地理)、英語となんでも教材を作って教えておられました。
(教材を作っておられる後ろ姿が、塾のロビーから、常に見えていました)
僕は、大学在学中は英語講師を担当していました。大学生からすると、塾長は完全に雲の上の存在なので、雑談はするものの、教材について何か話をすることはなかったわけですが、一度だけ、英語の教材について、アドバイスを求められたことがあります。
中学生向け英語教材の草稿だと思われますが、手書きの原稿の中に
「Happiness is contentment」
という句が書かれていました。(記憶違いの可能性もありますが)
「知足」
を英語に訳すと、どうなるか、お前の意見はどうだ、たぶんそういう話でした。
僕の記憶に間違いがなければ、バートランド・ラッセルの話だったんじゃないかと思います。
その教材には、ただ英語を覚えるのではなく、英語を通じて何かを学んでほしい、という気持ちが溢れ出ていました。
(僕も、そういう教材をつくるようにしていました)
どう答えたかはっきり覚えてませんが、意味は通じるし、シンプルで力強くてよいけれど、英語らしいかどうか気になるから、
「足るを知ることが、幸せにつながる」
と捉え直して
「Contentment leads to happiness」
どう答えたかはっきり覚えてませんが、意味は通じるし、シンプルで力強くてよいけれど、英語らしいかどうか気になるから、
「足るを知ることが、幸せにつながる」
と捉え直して
「Contentment leads to happiness」
「Contentment is the key to happiness」
とかの方が、しっくりくる気がしますと、答えた気がします。いつものように
「そうか」(ダミ声)
という返事が返ってきたことは、覚えています。
今から考えると、たぶん試されてたんだろうなという感じです。
「おまえ、知足ってわかっとんのか」
ということだったのではないか、と。
が、当時は、甲斐さんに質問されたということで、素直に喜んでいた気がします。
「知足」
という言葉、数学の授業でも、よく出てきました。
どういう文脈か覚えてませんが、雑談になると、いろんな話が出てきて非常に楽しく、数学落ちこぼれの僕は、むしろ、それを聞きに行っていた感があります。
発明塾でも、弊社内の打ち合わせでも、僕は
「雑談」
を重視していますが、それは、甲斐塾の影響かもしれません。
● 講師の方々の思い出~「アホ」になれる奴は強い
TOPが個性的だと、やはり面白い方が集まるようで、高校3年間でお世話になった講師の方々にも、大きな影響を受けました。
いろいろ貴重な言葉をいただいたのですが、結構なインパクトがあった言葉の一つは
「アホになれる奴は強い」
です。これも、記憶が曖昧で、たぶん複数の方から同じことを言われた気がしますが、よく覚えているのは、化学を教えていただいた講師の方から、大学に入ってから、雑談の時にふと言われたことです。
「アホ」
に
「なれる」
人は、強いと思います。
投資部の話ができませんでしたが、続きはまた。
楠浦 拝
とかの方が、しっくりくる気がしますと、答えた気がします。いつものように
「そうか」(ダミ声)
という返事が返ってきたことは、覚えています。
今から考えると、たぶん試されてたんだろうなという感じです。
「おまえ、知足ってわかっとんのか」
ということだったのではないか、と。
が、当時は、甲斐さんに質問されたということで、素直に喜んでいた気がします。
「知足」
という言葉、数学の授業でも、よく出てきました。
どういう文脈か覚えてませんが、雑談になると、いろんな話が出てきて非常に楽しく、数学落ちこぼれの僕は、むしろ、それを聞きに行っていた感があります。
発明塾でも、弊社内の打ち合わせでも、僕は
「雑談」
を重視していますが、それは、甲斐塾の影響かもしれません。
● 講師の方々の思い出~「アホ」になれる奴は強い
TOPが個性的だと、やはり面白い方が集まるようで、高校3年間でお世話になった講師の方々にも、大きな影響を受けました。
いろいろ貴重な言葉をいただいたのですが、結構なインパクトがあった言葉の一つは
「アホになれる奴は強い」
です。これも、記憶が曖昧で、たぶん複数の方から同じことを言われた気がしますが、よく覚えているのは、化学を教えていただいた講師の方から、大学に入ってから、雑談の時にふと言われたことです。
「アホ」
に
「なれる」
人は、強いと思います。
投資部の話ができませんでしたが、続きはまた。
楠浦 拝