2016年11月15日火曜日

「見えない相手」に「一歩」先んじる~発明の原点/「エッジ」と「仮説」

前回の

「出図」をめぐる思い出~「設計」という仕事/京都大学講義「ものつくり講義2016」

について、あるOBさんから

「実は、同じようなことを最近、後輩によく話しているんですよ」

というコメントを貰いました。


とても、うれしいですね。


発明塾で伝えた

「Spirits」

が、

「水の輪」

のように、その企業でも広がっていけばよいなと、思っています。


ちなみにこの

「水の輪」

という言葉は、川崎重工の教育方針の一つです。
(僕の在籍当時、の話ですが・・・そうそう、簡単に変わるものではないと思います)

「気づいた人、学んだ人が、そのエッセンスを周りの人に、まず伝えていく」

ことで、素早く/継続的に組織能力の向上を図る、という活動を指しているそうです。
(在籍当時、社内の「材料強度学」研修講師の方に、教えていただきました)



CMに「発明」そして「エジソン」。
時代ですね。
電気自動車の「ウィーン」というサウンドも相まって、
「技術の日産」を感じさせる、ワクワクするCMです。


「前倒し」
「攻める」

ことの重要性の喩えとして、僕がよく引き合いに出すのは


です。ときには、数日間走り続けて、差が1秒以内、といった過酷なデッドヒートになるレースです。
(学生時代、よくレースをTV観戦していました)


このレースでは、

「相手は見え」

ません。各自、単独走行し、その累積タイムを競う競技です。

にもかかわわらず、差が一秒以内になるということは、

「ギリギリまで来ると、並大抵では差はつかない」

ということだと、解釈しています。


この

「見えないけど、相手はギリギリまで来ている」

という感覚が、僕の

「設計(商品開発)」
「発明」

の原点です。


「まぁ、この辺まではやってきているよね」
「さらに一歩、抜くにはどうするか」
「今、リードできるだけリードしておきたい」

そういう感覚が、発明塾の発明法、特に

「エッジ」
「仮説検索」

につながっています。


この視点から特許を読むと、

「特許情報は、あるものとないものの、丁度中間」

の、非常に面白い情報になる場合があります。

逆に言うと、

「あるものとないもの」

を示す特許情報を、好んで読む、のかもしれません。


「見えない相手の、気配を察する」

そんなことが、特許情報分析の醍醐味だと思っています。


こういう

「Spirits」

を、発明塾の活動を通じて、広げて行きたいですね。



楠浦 拝


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