「発明塾®」へようこそ!: 「問い」を立てるのが「投資部」~第352回/第353回(投資部第7回/第8回)報告

2016年11月18日金曜日

「問い」を立てるのが「投資部」~第352回/第353回(投資部第7回/第8回)報告

2回まとめての報告で失礼します。
(昨日は急遽、投資部に振り替えました。)

「S&P500を、毎週数社づつ見る」

など、各自の目標を定める人も出てきました。

いいことです。


ここまで、医療デバイス/医療サービス系の企業を中心に見てきましたが、早めに、いろいろな業界の企業を見ておくほうがよいと、個人的には思います。

「意外な組み合わせ」

が発明の大きな要素であるのと同様、

「意外な気づき(共通点、相違点)」

に気付くことが、

「投資アイデア」

につながります。


また、

「ビジネスモデルの転換」

について、投資アイデア出しを行うためにも、重要です。


今回取り上げた2社は、

「画像処理」
「飲料」

と、大きく異なる業種の企業でした。


「それが、どう、数字に反映されているか」

面白かったのではないかと思います。

偶然ですが、両社とも

「M&A」

に特徴がある企業でした。

飛躍的によい「問い」が立てられるようになる、
いろいろなヒントをくれる本です。
学生時代に「英文和訳」「和文英訳」の
問題を大量に作成していた時、常に考えていたことが、
いくつかここに書かれていました。
いろいろなことは「繋がっている」んですね。
(怪しい本がお嫌いな方には、お勧めしません)


後者の企業は、「ファミリービジネス」から脱却しつつ、

「ブランドビジネス」

として、大きく世界に展開しようとする

「転換点」

に立っているのではないか、という仮説を立てました。僕は、経験にもとづいて

「長期資金の調達(借り換え)」
「在庫と借り入れの関係」
「短期負債と長期負債の関係(増減)」

など、数字の関係を1つのきかっけとして、上記仮説を導きました。

こういった

「経営の実態を、数字から読み取る」

作業を通じて、実際の経営の現場を

「実感」

してもらえればよいなと、思っています。
(そのあと、Proxy Statement をみて、ある程度、ウラは取れました)


ちなみに、今のタイミングで

「借り換え」

を行っている企業はそれなりに多く、例えば、以前取り上げた

「アルトリア」

も、今後に備えて長期資金の借り換えを行っています。
(正確には、社債の前倒し償還と再発行)


時間があれば、直近の各社決算動向から何がわかるか、説明/議論しておきたいところです。



こういう動きを読み解くことを通じ、

「経営者が、日々、様々な情報をもとに何を考えているか」

を知ることは、皆さんが将来

「コトを起こす」

際、役に立ちます。


「なぜ、いま、こういう手を打つのか」

この問いをもとに、機会を見つける問いを次々と立てていくのが、

「投資部」

です。


「投資機会の目利き」

を積み重ね、結果を出しましょう。


それは

「アイデア/発明の目利き」

そのものですから。


ではでは。