「発明塾®」へようこそ!: 「予測した未来の到来を確認し」「未来を予測する」ための情報分析法~発明塾第298回開催報告

2015年4月26日日曜日

「予測した未来の到来を確認し」「未来を予測する」ための情報分析法~発明塾第298回開催報告

4月からは、京都と東京で議論の内容を統一していますので、改めて

「発明塾™」(TechnoProducer株式会社の登録商標です)


として、通算カウントを行います。


体験会や、特別開催/合宿は、含みません。



さて、今回も


「3Dプリンター、ウエアラブル、IoT」


に関連する、塾生さんのBizプランを討議しました。



時代の流れ(クロックスピード)が速くなっていますので、


「近い未来」


を予想しようとすると、


「予測している途中で、どんどん新しい情報が入ってくる」


という状況が生まれます。


これは、


「シナリオの修正を、その都度迫られる」


という、悪循環をもたらします。



よく

「先を読む」

といわれます。


それってどういうことなのでしょうか?

具体的に「どれぐらい先」のことを、考えればよいのでしょうか?

漠然としていて、イメージしづらいですよね。


「全てのモジュールが、等しく作られているわけではない」
だから、技術が進化する。
TRIZの原典を熟読すると、アルトシュラーも、
全く同じことを言っています。


ポイントは、


「まだ、殆ど情報が無い未来を、予測していくことから始める」


ことです。これが、どれぐらい先を読まないといけないか、に対する僕なりの答えです。



「殆ど無い」

が、味噌かもしれません。

「あるかないか、ギリギリ(エッジ)」

と考えてもよいでしょう。


「情報がある」


ということは、


「誰かが考えている」


ということだからです。



「まったくない」


のも困りものですが、


「他の人は、考えられないであろうけれど、自分なら頑張って考えられる程度の、ごく少ない情報」


に基づいて、


「仮説-検証」


で、どんどん先を考えていくのが、


「発明塾式」


です。



小塚さん命名による


「仮説検索」(*)


も、この考え方にもとづく技法ですね。


「エッジ特許」(*)

も、同じです。


よく、


「新聞を読んでも意味がない、新聞に出ている時点で情報価値はゼロ」


とおっしゃる方がおられますが、


「同感」であり、「ちょっと違う」


という感じです。



新聞は、


「自分が予測した未来が、どれぐらい近づいてきたか」


を、概観できるという意味で、意味のあるメディアです。

(情報価値は、ゼロかもしれません)


あるいは、


「ここまでは、みな、考えているんだな」


ということがわかる、つまり、


「世の中の水準」


を知らせてくれるもの、と考えましょう。



「特許検索」


も、


「誰が、何を、どこまで考えているか」


を調べるために行うんだよ、という話をしていますよね。



「調べる」


のは、


「突破」


するためですから、


「突破すべき、最先端の壁」


を素早く知ることが重要です。



「検索能力が、発明効率を大きく左右しますよ」


と、いつも言うのは、そういうことです。


「最先端だけど、既に考えられている」

ことを、自分も後追いで考えていたのでは、時間がいくらあっても足りませんね。


「先読み」を効率化するために、どうしても

「仮説検索」「エッジ特許」

が必要なのです。発明には、常に締め切りがありますしね。
(締め切り、しっかり守ってね!)


皆さんも、今回の議論を基にどんどん「仮説検索」を行い、


「まだ見えぬ未来」


を、


「効率よく」

見通してください。


では!




* 「仮説検索」
「エッジ特許」は、TechnoProducer株式会社の登録商標です。