「発明塾®」へようこそ!: 「新規樹脂材料の用途を考える!その前に」~発明塾京都第200回開催報告

2014年10月5日日曜日

「新規樹脂材料の用途を考える!その前に」~発明塾京都第200回開催報告

気付きませんでしたが、第200回だったのですね。

ということは、京都だけでも700時間以上の討議を行っている、ということになります。

・・・お疲れ様です 笑


さて、今回はアイデアコンテスト提出前の最終回でしたので、各自発明の最終確認を行いました。


今回のテーマは、大雑把に言うと


「ある樹脂材料の、新規な用途」

でした。


「さて、樹脂って何」

を、おさらいしておきました。これがわからないと、発明どころではありません。


しかし残念ながら、すべての学生が、高分子化学や有機化学を学ぶわけではありませんので、少し解説をしておきました。

例えば、(僕も含め)機械系出身者/学生さんは、


「連続体力学」「機械材料学」

で、高分子が、


「粘弾性体」

であり、長い時間で見ると「流体」のような挙動を示す固体?であることは、学びますね。

一般的な熱可塑性樹脂を例にとると、

「ある単位の繰り返しで出来た分子(高分子)の鎖が絡まり合った」

状態が、皆さんが見ている樹脂です。


「絡まり合っているだけで、結晶ではない(ガラス状態)」

ことが、ポイントでしょう。これを、温度‐(貯蔵)弾性率のグラフで、学びました。

貯蔵弾性率が急に下がっているところが、ちょうど Tg(ガラス転移点) にあたります。


(特願2005-506469 より)



21世紀は、有機化学の時代でしょう。金属材料を凌駕する、「高機能・高性能」な有機材料が次々と出現し、材料の主流になっています。

いずれ化学系以外の学科でも、「有機材料」に関する本格的なカリキュラムを組む時代が、来るでしょうね。もはや、有機材料の知識なしに、モノづくり、研究開発は成り立ちません。

この機会に、しっかりと理解しておきましょう!


ではでは、次回からは、全く違うテーマに取り組みますので、よろしく!