「発明塾®」へようこそ!: 塾長の部屋(58)~立命館大学「発明講義」第11回講義から~発明法「壁は2つ」

2013年12月7日土曜日

塾長の部屋(58)~立命館大学「発明講義」第11回講義から~発明法「壁は2つ」

立命館大学での「発明講義」(正式には「マーケティング・リサーチ」金曜日4限)は、第11回講義を終了しました。

今回は、前回講義後に再度アイデア出しをしてきてもらい、それを「発明」と呼べるレベルに練り上げるところをやりました。

Grによって進捗は違いますので、講義中にある程度時間を区切ってGr討議/作業をしてもらいつつ、議論が「良いタイミング」に入ったGrを、僕がリードする形で進めました(注1)。

今回の講義内では、2つのGrがうまく「壁」を超えたと思います。実は「壁」は2つあります。

1)適切な先行技術を設定できるか
2)それを「超え」られるか

です。いつも通りテーマは「靴」ですから、相当考えてきたGrでも、既に商品化されていたり、コンセプトモデルが発表されていたり。そうでなくとも、特許は出ています。


今回、あるGrが壁を超えたのは、

「ないと思っていた先行技術が見つかったこと」
「それを、広くユーザーに使ってもらうための工夫を考えだしたこと」

が理由です。先行技術が見つかったのは、メンバーの粘り勝ちです。そして、「工夫」につながったのは、先行技術があるからといって諦めなかったことと、先行技術を発展させる際の「ちょっとしたアイデア」を、(僕が:注2)見逃さなかったことです。そこからは、あれよあれよと「発明」が出来上がりました。

目の前で「発明が創出」されるのを見た学生さんは、「発明とは何か」瞬時に理解したようです。


他Grも、隣で見ていたでしょうか?まだ「壁」を越えられていないGrは、参考にして下さい!

では、次回も宜しく!



※ 注1)毎年、そのような形で進めています。

※ 注2)もちろん、そのアイデアを考えたのは学生さんです。僕は「拾った」だけです。つまり、「アイデア」を「発明」に繋げるには、「誰かが拾わなければならない」ということです。