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2017年1月1日日曜日

「挑戦」に、「敗者」は存在しない~「創造」すること、「決める」こと、そして「ブレない」こと

年末年始を含めた「節目節目」に、皆さんに改めて意識してほしいことは、常に、以下にまとめています。

「新社会人へ」贈る言葉~塾長の部屋(63)

僕も、一つ一つ時間ある限り読み返し、たまに(?)改訂したりします。

最近は、年始だからといって特別何かメッセージを記しているわけではありませんが、2014年は、以下のようなことを書いていました。

塾長の部屋(59)~「”完全なる経営”で、マズローが試みたこと」

最近は毎日ではなくなりましたが、やはり、相変わらず、かなりの頻度で開く本の一つです。


環境が大きく変わって初めての年末年始ということで、本棚の整理や、本の追加(要するに購入)を行いつつ、改めて読み直した本にもとづき、いくつかメッセージを記しておきます。

新たに参加したメンバーは、これをきっかけに、過去Blogや、楠浦が塾内で公開している「本棚」の本を読み進めてみてください。また、皆さんに問題提起している、「投資部」の進め方についても、考えてみてください。

京都大学等の講義で度々紹介している、「DeepSprings College」(今年で100周年のようです、我々も、目指したいですね)や、ビルゲイツの「”本当に大切なことに資源が割かれていない”講演」についても、この機会に、理解を深めてほしいと思っています。

また、我々は引き続き、以下のことに(会社として)注力しています。発明塾とは別の組織ですが、僕が中心になっている2つの活動を、切り離すことはできません。

①もっと「知と頭脳を武器にする」ためにはどうすればいいか。それを企業の競争力に結びつける「科学」を確立し、提供できないか。
②もっと人々をクリエイティブにし、「武器になる知」を生み出せるようにするには、どうすればいいか。
③もっと人々が学べるように出来ないか、そのための環境、方法はどうあるべきか。それを環境として提供出来ないか。
④もっと創造的(クリエイティブ)なリーダーを増やし、より良い社会を創ることは出来ないか。
塾長の部屋(47)~「仕事の哲学」 より)

①と②は、歴代の塾生さんの協力を得て、大きな成果が出ていることを確認しています。今後は、③と④が問われるでしょう。


では、行きましょう。主に、

「Authentic Leadership」(ビル・ジョージ Medtronic 元 CEO)
(生産性出版, 第一刷/2004年)

から、いくつかの「言葉」を取り上げます。


Amazon.co.jp のページへ移動します)


● 本物を目指す(Authentic)

「本物を目指せ、そして、自らに正直であれ」

というメッセージが、P16 前後に言葉を変え、記されています。

発明塾でもよく言うのですが、

「強みと弱みは、あなたの個性の、裏表に過ぎない」

のです。個性を殺さず、強みを生かし、弱みを克服するには、

「自らに正直であり、また、自らに向き合う」

しかありません。小手先のテクニックや、取って付けたような「ハウツー」では通用しません。本物を目指す、とは、そういうことだと、僕は理解しています。


● 逃げずに「挑戦」する(Challenge)

イサカは存在しない。ただ、イサカへの旅路があるのみ」(ニコス・カザンザキス

と、P38にあります。カザンザキスの代表作の一つ「キリスト最後の試み」は、「挑戦」が一つのテーマになっていると、僕は理解しています。キリスト教の歴史についてある程度知識がないと、やや読みづらいですが、前書きだけでも、読む価値はあります。冬休みにぜひ読んでほしい本の一つです。

先の「本物」も、挑戦すべきことの一つですが、本書では例えば、前書きを書いているウォーレン・ベニスの著書の内容を引用しつつ

「人間としての深い意味を試され、さらにのちの人生で成功に導いてくれた”試練”」(P38)

と記されています。また、

「本格的にテストしてくれる挑戦的な機会を避ける」(P40)
「自分の本当の姿を鏡に映してみる暇が持てない」(P41)

というような状態に陥らないように、とも書かれています。僕はよく、「Detail」にこだわりなさい、と言いますが、本書では、若手くしてリーダーたらんと意気込む人に潜む

「自らの手を汚さない」(P41)

ようなメンタリティーが、どのような災いをもたらすかについて、言及しています。


● 「価値観」を明確にし、行動で示す(Integrity)

「あなたの情熱に火をつける目的を発見したら、次にあなたの価値観を人生で経験する試練の中でしっかりとテストすることが求められる」(P54)

とあります。「挑戦」することによってのみ、得られるものがある、と僕がよく言うのは、そういうことです。人生の様々な試練の中で「試す」ことによってしか、明らかにならないものが、いくつかあります。「価値観」も、その一つでしょう。

「あなたの価値観を曲げるように求めるプレッシャーにいかに対応し・・・間に生じる潜在的な対立にどのように対応すべきかを学ぶことができる」(P54)

僕が、「挑戦」によって、より「豊かに」なると感じているものに、「人との縁」があります。本書にも似たようなことが書かれていますが、「共通の試練をくぐった仲間」にとどまらず、

「似たような試練を経験した人との出会い」

と、その際の「共感」が、様々な「縁」につながると感じます。似たような試練を乗り越えた人は、似たような価値観を持っているのでしょうか。何が先で何が後か、わかりませんが、よい「縁」は、「試練」「挑戦」と裏表である気がしています。そういう意味で、

「挑戦に、敗者は存在しない」(*)

と、僕は感じています。挑戦した分だけ、後の人生において必要なものが、必ず得られます。

* これは、ヘミングウェイの言葉をもじったものです。興味ある人は、原典を探してみてください。


● 「規律」(Descipline)、仲間、そして「語る」こと(Story)

これについては、「7つの習慣」について語る機会に、ゆずるべきかもしれません。行動を

「一貫性と自己規律に貫かれた」(P60)

ものにするために、

「つねに自らをピークに置く」(P60)
「つねに頭脳をシャープに保ち、身体をトップシェイプに保つ方法を実践する」(P60)

ことが求められます。僕が、(原則として、皆様にご迷惑がかからない範囲で)平日は飲酒せず、また、毎日なにがしかの筋トレを欠かさないことは、すでに述べた通りです。

「自分に自己規律をもたらす、一貫した習慣」(P61)

を持ってください。これも「挑戦」の一つです。

また、上で述べた、「挑戦」の一つの果実である

「何らか本当に重要で、意味を伴うものを作り出す人たちのグループ」(P63)

について、発明塾では度々、「良い仲間と良い議論」というフレーズで、確認しています。この点について、少し脱線して、別の本に頼りましょう。大先輩でもある西堀栄三郎氏の「創造力」(講談社,第一刷/1990)には、「これからの組織運営」(1990年から見て、になります)について

「”自分からやっている”という自由主義の下に、”みんなで寄って共同の目的を果たそう”」
(P172/「四章 どうしたら人は活かせるか」)

というチームワークの概念で捉えることになる、と記されています。発明塾では、個人の目的と組織の目的を、「一列に並べる」(同一にする、ではない)という意味で、「惑星直列」という言葉を、良く用いていますね。

最後に、これも僕が重視する「ストーリー(語ること)」について、述べておきましょう。ビル・ジョージは、株式市場からの重圧という、「価値観を曲げることを求めるプレッシャー」に対して

「あなたの企業について、あなた側の物語りを語ることが大切なのだ」(P221)
「あなたのメッセージを伝え続けることが重要なのだ」(P221)

と述べています。僕も経験がありますが、企業として追求すべきことについて、利害関係者(ステークスホルダー)、特に、株主/投資家と合意できる範囲は、多くの場合、短期的には極めて限定的になります。しかし、ここで「試練を通じて価値観を明らかにする」ことが、あなたの人生、および、あなたのチームがより発展するために、重要であると憶えておきましょう。

たまに、「起業しました」と報告を頂く、過去の講義受講生の方などの話を聞くと、「ほんとにそんなことやりたかったの?」という感想を抱くことがあります。「自分を見失わず」、また、

「本来の自分や、自分が正しいと信じることに反することをしない」
(P174「ハーバードからの贈り物」デイジー・ウェルドマン, ランダムハウス講談社, 第一刷/2004年)

ことを、心掛けてください。もちろん、多くの塾生さんはまだ、「自らを創り上げていく途中」にあることも意識しておく必要があります。あまり「狭く」考えすぎないようにするために、「適切な」経験を豊富に積んだ「よき相談相手」に相談することも、大切でしょう。塾に僕がいる理由、そして、OBOGを交えた議論を始めた理由の一つです。「共通言語」と「良い議論」ですね。


● 「音楽」から学んだこと~僕の「固有性」

最後の最後に、発明塾の原点を、いくつか確認しておきましょう。京都市伏見区にあった、少し不思議な塾で学んだことが、その一つであることは既に度々取り上げています。また、川崎重工での「設計者」としての経験も、その一つです。

別に川崎重工を「推す」わけではありませんが、Kawasakiでもう一つ得たものの一つに、「音楽」を通じた様々な気づきがあります。もともと、上記「塾」で、英語の授業の一部に「音楽」があったこと、自らが教える際も、積極的に取り入れていたことからはじまっていますが、Kawasakiでは、Jazzを通じて

「良き仲間」

に数多く巡り会い、また、皆様の前で(奉仕活動の一環として)演奏する立場に立たせていただき、貴重な気づきを数多く得ました。

「その場、そのパートにおいて、自分がリーダーである」

ことも、その一つです。発明塾の討議における「確信犯」とも、つながりがあります。「今、この部分は、自分が引っ張らなければならないのでは」と感じた時、すでにあなたはリーダーなのです。

「個性を生かす」

という、ありふれた言葉も、それを実践し、駆使する必要に駆られたからこそ、身に染みつきました。「同じ音」ではない何か(*)、あるいは、「補完する音」を追求しなければならないからです。しかも「即興」で。この、

「即興(Improvisation)的、かつ、補完(Complement)的な、リーダーシップ」

を学ぶことは、特にある種の音楽において、重要な気がしています。音楽教育の、1つの目標になりえるでしょう。もちろん、当面、発明塾で「音楽」を教えるつもりはありません。

現在は、楽器も持たず、趣味としては完全に中断していますが、いつか「教育」という視点で取り組みたい分野の一つが、音楽です。「完全習得学習」など、本質的なことをクリヤしないと取り組めない分野だからです。

* ここには、スティングがよく言う「静寂」も含まれます。「弾かない」ことが、「音楽を豊かにする」ことを学んだことは、現在の発明塾の運営に、とても役立っています。「議論のための議論」を僕が嫌うのは、「音楽は、静寂で成り立っている」という、実体験にもとづく気付きによるところが大きいと思っています。結果を出すために、何をすべきか、ということです。「音を出せばよい」だけではないのです。「沈黙が議論を豊かにする」ことがあると、僕は確信しています。


● 終わりに

2016年に本格稼働した「投資部」。ここで学んでほしいことの一つは、おそらく「決めること」「ブレないこと」「間違っていると気づいたら、すぐに修正すること(決めること)」だと思います。リーダーシップとは、そういうことではないでしょうか。間違いを恐れずに必要なリスクを取り、必要な時に素早く決め、エゴを捨てて結果を受け入れ、必要な修正を素早く行う、これの繰り返しです。

失敗を恐れる人に、僕が言えることが、少なくとも2つあります。1つは、川崎重工で一生を終えようと思っていた僕が、期せずしていくつかの仕事を経験することになって気づいた、

「ゼロからやり直すことの、意外な楽しさ」

そして2つめは、Me and Bobby McGee にある

「Freedom is just another word for nothing left to loose」
(自由とは、失うものが何もないってこと)

です。僕はこのフレーズを、

「失うものが何もなくなったってことは、自由を得たってことなんだよ」

と、ある回の塾(京都市伏見の学習塾の方です)での授業で、訳しました。

今でも、僕は、そう訳すと思います。


楠浦 拝



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2016年12月28日水曜日

冬期アイデアコンテスト「”枯れた but コア技術”を生かした新事業/新製品のアイデアを生み出す」~第356回

今回は、いつもと違い、日曜日の夜の討議になりました。

皆さんお疲れさまでした。


当面の「発明塾」の討議は、題記アイデアコンテストを対象に進めます。


動向が気になるOBOGもいるでしょうから、可能な範囲で紹介しておくと、テーマは

「ある、既存製品について、そこで用いられている技術を正しく定義」

した上で、

「その技術を生かした、新たな事業/製品のアイデアを生み出す」

ということになります。
(ある企業様からの依頼です)


第一回(今回)の討議は、主に、

「技術を正しく定義」

するところに、(僕としては)注力しました。

結果として、

「エッジ」

のあるアイデア、情報がいくつか見つかりました。


「コア技術」
「強み」

を、どう定義するか、しっかり理解できましたか?

各自、討議ログを振り返り、

「どのように技術が定義されたか」
「なぜそのように定義されたのか」
「そこから、どのようにアイデアや情報が見つかったのか」



「自分で再現可能なように」
(偶然の必然化)

ドキュメントにまとめておきましょう。

「1回見たら、覚える」

ことが重要です。

「同じモノは、2度と見れない」

からです。


(Youtube より)
Dali が 「アナロジー」をどのように用いているか、
いわば「頭の中」がわかる、貴重な作品です。
見てわかる通り、「Disney」の作品です。


僕が何気なく出した情報、言ったこと、すべてメモされているはずです。
(あるいは、メモする必要があることがわかります。)


そのようにして、発明塾は成り立っています。

メモする人が、一番学べるからです。


「枯れた技術」

でも、

「捉え方」
(発明塾は、ここが上手いんだろうと思っています)

次第で、

「いくらでも新しい用途がみつかるだろう」

ことが、今回の討議からだけでも、わかったのではないでしょうか。


つまり、

「最初が重要」

です。


しっかり振り返り、また、年末年始に、アイデア/エッジ情報を探して、次回討議に臨んでください。


楠浦 拝


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2016年12月23日金曜日

「ルービックキューブ」「実践が7割のダナハー式」~@京都忘年会/九州大学訪問など

トピックを幾つか。

●@京都忘年会

@京都忘年会出席の皆さん、お疲れ様でした。

出張移動の途中、短時間になりましたが、特にOB/OGの皆さんが元気に、そして活躍している様子を伺うことができました。

「原理原則」

を忘れず、各自の目標に向かって、日々精進して下さい。


色んな話をしましたが、

「ルービック・キューブ」

の話が、印象に残ったようですね。


僕は苦手なので、時々そういう気持ちになるのですが

「1マスだけ、揃ってない」

という状態になると、

「なんとか、そのまま、大きく動かさずに、揃えられないかな」

と考えてしまいます。

しかし、この誘惑は、

「罠」

です。


「1マス揃わない」

理由に遡ると、

「ゼロからやり直し」

になることが、往々にしてあります。


「原理原則」

を徹底することです。


惜しげもなく、突き崩し、最適なものにする

ことを、妥協なく、行って下さい。



●九州大学訪問

「発明塾」紹介の機会をいただきました。最近、大学からの問い合わせも増えてきたように感じます。



Leadership, Growth, Lean だそうです。


消耗品ビジネスと言う視点だけでなく、

「人材育成」

の視点でも注目している

「ダナハー」

の資料を見ると、

「人材育成は、実践が7割、トレーニングは3割」

ということだそうです。

我々も、どんどん変わらないといけないな、と感じます。


当日の資料より


九州大学訪問は、

「ご縁」

によるものです。


京都大学でのご縁、タイヤメーカーにおられたということで「ソフトマター」「レオロジー」などを研究しておられたというご縁、・・・など様々なご縁の積み重ねです。
(前職における「ナノインプリント」の研究は、ほぼ、「高分子」の研究に明け暮れました。専門は機械工学ですが・・・「成果を出すためには、なんでもやる」以外の選択肢はありません。人を雇う時間もなく、専門書を読み漁り、専門家に教えを請う、の繰り返しでした。)

ちなみに、当時ご紹介いただいた先生には、その後、全く別の場/別の形でお世話になりました。
(教え子にあたる方々が、共同研究先におられたり、学会でお世話になったり・・・)

「色々なものが、繋がっている」

と感じました。


皆さんには、特に、

「仕事で成果を追求する中で、出来た縁」

を大切にしてほしいな、と思っています。


楠浦 拝


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2016年12月20日火曜日

「極端」を使いこなす~制約思考セミナーご報告/御礼(2016年12月15日)

12月15日開催の「制約思考」セミナーへご参加いただきました皆様、改めて御礼申しあげます。 
また、開催に向け告知・ご案内などでご協力を賜りました皆様、篤く御礼申しあげます。


今回も、


「新たな製品や事業の企画提案を求められている」


方に、ご参加いただき、終了後も様々なご質問をいただきました。


「ただ集まって議論しても、なかなかアイデアが出ないと感じている」

「1人で検討を進めなければいけない、進め方もわからないし、アイデアも広がらない」

など、課題に応じ、若干のアドバイスをさせていただきました。



ご都合がつかず、お申込みいただけなかった方、次回、あるいは、弊社の他のセミナーにて、お待ちしております。 


1月18日 「未来創造設計書」セミナー 



ご質問やご感想を頂いた部分を含め、内容の振り返り、また、補足をさせていただきます。


特に、メール配信(発明塾講義)にてご紹介しきれなかった、


「極端思考」(*)


について、少し補足しておきます。


具体例は、セミナーに譲らせていただき、大枠の考え方、使い方について、少し触れます。




● 「極端」で先を読む


発明塾で、最初に


「極端思考」


を用い始めた、あるいは、そう名付けるようになったころは、


「エッジ情報」


の一つとして、極端な情報を取り上げ、それをヒントに、


「先読み」


をし始める・・・、のように用いていました。


「極端」


から


「エッジ」


な部分を目利きして、それを更に


「飛ばす」


ことで、先読みに繋げます。


「エッジ」「極端」


という「ギリギリ」の情報にこだわる理由は、こちら




● 「極端」で「具体化」する


今回の「制約思考」(*)セミナーにおいて、


「ヘルスケアにおける、新たな事業機会の発掘」


の考え方の例として、「極端思考」を用いた「エッジ情報」の探し方、


「具体的な、仮説の立て方」


を紹介しました。


「具体的なKWが思いつかない」

「仮説が立てられない」

方の、第一歩として、極端思考が有用であることは、ご理解いただけたのではないでしょうか。


発明塾での討議でも、頻繁に用いますし、僕も日々意図的に


「極端」


を考えるようにしています。



ちなみに、ここに書いたのですが、極端に考える、という考え方は、りそなHD社長(当時)の細谷氏のインタビュー記事にヒントを得ています。

(今でも、その記事は、印刷したものを手元においております)

細谷氏が想定されていたのは、経営上のシナリオを考える際に・・・ということだと思いますが、「発明」でも同じであると、気づきました。




機械設計やるなら、絶対読んでおきましょう。
コマツ時代、毎日のように読んでいました。
独FAG技術陣による、最高傑作です。
何度読んでも、発見がある本です。
仮にエンジンがなくなったとしても、軸受はなくならないようです。
でも、この本は絶版みたいです・・・。



●他にも・・・


場合分けや因数分解など、


「具体論」

「具体化」

フェーズでは特に、使える考え方です。




注意点としては、

「良い仲間と、良い議論」


を心がけないと、


「そんな極端な話しされても・・・」


と、なってしまうことでしょうか。



エッジ情報/極端について、こちらの講座でも取り上げていますので、実践を兼ね取り組んでみてはいかがでしょうか。


ご参加頂けなかった方、資料の販売もしております。お問合わせは、こちらのページをご確認いただき、「セミナー配布資料購入検討」とお問い合わせください。



年明けの、


1月18日 「未来創造設計書」セミナー 


も、よろしくお願い致します。





* 弊社 TechnoProducer 株式会社 の登録商標です。


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2016年12月18日日曜日

「自分がやるなら・・・」と考え「フェアに」評価する~第355回(投資部第11回)

今回は、忘年会も兼ね、久々の

「リアル討議」

でした。遠隔の方も、お疲れさまでした。


討議で取り上げた企業は、

・AngloAmerican
・FitBit
・Hilton

でした。

全く見方が異なるので、比較しながら振り返るのがよいでしょう。

ざっと見ておきましょう。


●AngloAmerican

資源価格の影響を大きく受け、業績低迷で苦しんでいます。
非中核事業の切り離しなど、どのような手を打っているか、よく見ておきましょう。

以前取り上げた、「ロイヤル・ダッチ・シェル」の話もしました。

エネルギー/資源の分野は、数十年の単位で見ていく必要がある分野です。

シェルの、天然ガス事業(M&A)を例に取り話をしましたが、僕が「天然ガスシフト」の必然性について大学で学んでから、20年以上経過しています。


●FitBit

企業における健康管理ニーズの高まり、という点で、非常に面白い業界だと感じました。

直近では、デバイスの信頼性などについて、訴訟が起こされています。
自身が経営者ならどうするか考えつつ、実際、どうなっているか、よく「事実」を調べましょう。

また、それらの「打ち手」に対して、投資家がどのように反応しているかも、見ておきましょう。


●Hilton

「高級ブランドのフランチャイズ」という、ユニークなビジネスモデルになっているのが、この業界です。事業の一部を切り離すようですので、その動向に注目しましょう。

エッジセミナー」「制約思考セミナー」「BPIセミナー」などでも度々取り上げていますが、事業再編中の企業からは、得るものが多いですね。


Amazon.co.jp のサイトへ移動)
結局、原典にあたるのが、早いようです。
1000ページの大著です、冬休みに読んで、新年以降の討議に
臨んでください。


●ここまでの総括に代えて

一部の人には話しましたが、

「いまから、自分がその企業/事業を経営するなら、どうするか」

考えることで、その企業/事業の実態を、正しく把握し評価することができます。

FitBitは、集団訴訟を起こされていますが、どうするのが良いのでしょうか?

唯一の正しい答えはありませんが、

「自分の考え」
「実際のFitBitの打ち手」
「投資家の評価」

を明らかにしていく討議を通じ、自分なりの「答え」を出すことはできます。

「なるほど、そういう手があるのか」
「そうなるのか」
「そう、見られてしまうのか」

を繰り返すことで、事業や企業の価値を

「正しく評価」

することができるように、なると思っています。


視点を、変えることです。

そして、「ブレないように」することです。

例えば、

「自身がその企業に入り、株式だけをもらって働く」

と考えてみれば、とても分析しやすくなります。
(僕は、そうしています)


先の、「エネルギー・資源」の話もそうですが、

「目先の話」

にとらわれず、

「何を、どう、議論すべきか」

よく考え、議論を持ち込むようにしてください。



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2016年12月10日土曜日

「設計」は「仮説」にもとづく段取り~発明・設計・企画/第354回(投資部第10回)

投資部の比重が高まっていますが、1つ注意点を述べておきます。

発明の時は、「発明提案書」(研究計画書)が決められていましたが、現状、投資部の活動で必要な


「投資アイデア提案書」


の明確なフォーマットが決まっていません。

(ラフな案は、僕が示していますが)


僕が与えるものではなく、


「皆さんが、自分で作っていくもの」


だと、理解し進めてください。

(どのような情報があれば、意思決定が可能なのか、「意思決定者の立場」で、突き詰めて考えてください)

つまり、まず自ら、投資部を

「設計」

してください。


発明も、企画も、すべて「設計」です。

「仮にAならば、Bになるはず」
(そして、検証を素早く行う)

を積み重ねることです。


年末年始に、ちょっと「わかりづらい」本を読んでほしい。
要するに何が言いたいのか、どういう背景でこういう議論がされているのか・・・、
など「読み」を深めるには、それしかありません。
わかりやすい本ばかり読んでいると、「浅瀬」で終わります。
あと、「エライ人の指示は、なぜわかりにくいか」が、わかります。
ちゃんと、理由があります。


発明塾の発明法も、そのようにして出来上がってきました。

(採択する側の立場から見て、必要な情報を、必要十分、かつ、論理的に記載する)

手法の開発の一環として、アウトプットフォーマットも含めた


「ツールの開発」


が必要になります。



「言われたことをやる」


のではなく、


「やるべきことを、自分で決める」


ように、進めてください。

(社会に出れば、それが普通です)


さて、今回の投資テーマは


「エネルギー」


でした。



いわゆる ミッドストリーム の企業を数社、比較討議しました。


「天然ガスシフト」


にどのように対応しているか、たとえば、


「キンダーモーガンが、LNG輸出のための施設へ投資中で、かつ、シェルとの長期契約を結んだ」


等の情報を勘案しながら、各社の取り組みを比較していくことが重要です。


エネルギー分野は、洋上風力含め、まだまだ分析の余地があると思います。


また、エネルギー問題は、エネルギー資源が「足りる・足りない」という次元の問題ではなく


「環境問題」

「外交・安全保障問題」

ですので、技術や経済以外の分野も勉強しながら、分析を進めてほしいですね。



僕が、外交や安全保障問題に関心を持つようになったのは、大学院時代


「エネルギーと安全保障」


についてのゼミに出ていたからです。



「企業家」として、様々な分野で長期にわたり活躍できる人材の創出、も、投資部の一つのテーマです。発明、技術、起業・・・のような視点にとどまらず、幅広い視野で世界を見て、自らの力を社会に役立てられるようになって欲しいと思っています。



次のテーマは、「資源」という話も出ていました。アングロアメリカン、リオティントなど、歴史ある企業がひしめく分野です。


「投資」


を題材に、すべてを学び、成果を出す、そんな場にして行けるように。


皆さんの努力次第、です。



OBOGと連絡していると、


「発明塾での経験を活かし、大きな予算(億単位?)を取りました」


などの報告が入ってきます。


普段やり取りできない OBOG の皆さんも、しっかり頑張ってくれているようで、何よりです。



引き続き、よろしく。



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2016年12月3日土曜日

「リスクを戦略的に低減していくような保険」~「テクノロジー」「サービス」と「金融」/第353回(投資部第9回)

先日のメール配信

「南アフリカの保険会社」

号は、いろいろなところから反響がありました。


かれこれ13年間、しかも、隔週から毎週へ、そして今は週3回へ、と発行回数が増えており

「よくネタがありますね」

というお話も、いただきます。

今後も、実際に

「発明」
「投資動向分析」

など、発明塾/発明塾投資部の活動の中で得られた情報について、ごく一部にはなりますが、皆様へ提供して行きたいと考えています。
(書く時間が許す限り・・・になります、ネタ切れの心配はない気がしています)


メール配信では

「金融(保険)に、テクノロジーとサービスを組み込む」

ことで、

「安全」
「健康」

という価値を提供する、損害保険/医療保険企業を取り上げました。


その後、テクノロジー側からのアプローチについて、OBOGから情報提供がありましたので、共有しておきます。

サイバニクスとIoTで損害保険を革新、AIGジャパンとサイバーダインが提携」(Monoist)


私のキャリア転換にも、とても縁が深い(笑*)「医療用ロボット」の動向ですが、

「まさにこれ」

と思う方向に進んでいるようです。素晴らしいです。

山海先生が、

「リスクを戦略的に低減していくような保険」

と仰っていますが、まさにこれが

「価値の提供」
「価値の創造」

だと感じます。


「モノづくりに金融をビルトインする」

のは、古くからある考え方ですが、

「IoT」

というテクノロジー?の出現で、

「古くて新しいもの」

になってきた気がします。


Honeywell 社 の直近のM&A動向を示す資料です。
事業構造改革に取り組んでおり、直近では、先行きの見通しを下げています。
(FY2016 2Q 決算報告資料より)


そんなことを考えながら、Honeywell の 「Home Security」事業関連の特許を調べていると、ここにも

「モノづくりと金融」

のヒントが見えてきました。

関係するOBさんにコメント依頼中ですが、皆さんも考えてみてください。



* 今は笑い話になっていますが、当時、関係者の方には、多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしました。「人生、何が起こるかわからない」ことを思い知らされた最初の出来事であり、また、現在の仕事につながる転換点であったという点で、私のキャリアに大きな影響を与えた出来事です。



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