(22日のみ、出席しました)
OBメンバーのコメントに
「推敲」
とありましたので、関連するエピソードとともに、参考になる考え方を紹介しておきます。
● 討議の「振り返り」を徹底する
自身で、発明提案書を何度読み直しても、ブラッシュアップできる余地は知れています。
持ち込み、指摘を受けた点や、新たに得られた情報とアイデアを、追記していくことでのみ、発明と提案を
「育てて」
いくことができます。
これは、例えば僕の場合、(大学受験の)予備校時代に
「テストは、専用のノートに貼り付け、何をどう間違えたか、そして、何をどう考えると正しい答えにたどり着けるのか、自身で繰り返し考え、詳細に書き出す」
ことを推奨されていました。テストの場合、正しい答えはあるのですが、
「そこにたどり着く道筋」
は、必ずしも唯一ではありません。
(数学の証明問題でいう「別解」の存在)
そういうものを、振り返りの中で多面的に探究し、
「ロバストな方法」
を身につけていくことが、その予備校では推奨されていました。
「指摘を受けた点を直す」
だけでなく、
「そこでなされた会話」
「その指摘(アイデア)をくれた人の思考回路」
「それ以前の自身の思考回路」
を振り返り、推測し、書きとめ(書き出し)、確認し、再現し、身につけていくことが重要です。
「リフレクティング・プロセス」
精神科医療の現場で用いられている理論や手法は
創造性開発に非常に相性が良いと感じます。
理由はわかりません。
● 「技術」(テクニック/公式/手法/理論)を、「当てはめる」という考え方をやめる
発想法的なものを含む、発明塾の手法を
「表面的」
に理解(?)した人の多くは
「手法に溺れ」
失敗し、挫折していきます。
重要なのは、そのようなテクニック/公式/手法/理論、つまり、
「道具」
を
「当てはめて」
進めようとするのではなく、
「当てはめた結果どうだったか」
を観察し、フィードバックサイクルを回すことです。
それによって
「どう、用いればよいか」
という、
「道具を使う知」
が得られます。
その道具を
「上手く用いている人」
の
「思考回路をリバる」
のも、同じことです。
「ほかの人のアイデア(情報)」
自体より、その背後にある
「思考回路」
つまり
「道具を用いる知」
の方が、重要です。
プロになる、そして
「結果を出せる人になる」
とは、そういうことです。
「発想法に詳しい」
「特許に詳しい」
「発明塾の方法を知っている」
ということでは、ありません。
楠浦 拝
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