(要するに備忘録です)
1月から、新しいテーマでの討議を始めることになるかと思います。
3か月でアウトプットする、を繰り返して、レベルアップしていきましょう。
上記の討議前後に、参加者から質問があったことについて、補足を記載しておきます。
● 情報は、常に「仮説」「仮設」を立て、検証しながら読み進む
発明塾で
「仮説検索」
という言葉を使いますが、これは、
「ネット検索」
「特許検索」
の際だけの話ではありません。
それらを
「読む」
時も、思考回路は同じです。
というか、特許文献一つひとつの中に
「何がどう書かれているか」
について、仮説を立てて探すわけですから、それらを
「読む」
時も、同じになるのは、当り前だと言えるでしょう。
(特許を探して終わりではなく、そこに書かれている内容をどう読み解くか、が肝だから)
キーワードをハイライトしながら読む、など、
「特許調査」
を大量に経験した際に身についたテクニックも、紹介しました。
余談ですが、参加者が、仮説検証を行いながら読み進める必要があることに気づいたのは、以下メルマガの内容を読んで、ということだそうです。
上記では、請求項に使われている用語から
「仮説」
を立て、それを確認するために、明細書を読み進める形式をとっています。
たまに、
「技術内容を理解するだけなら、請求項は読まなくてよい」
という説明を耳にすることがありますが、半分あたりで、半分外れですね。
その辺は、
「3Mの手ごわい特許を読み解いた」
経験を盛り込んだ、以下の講座でも取りあげています。
e発明塾講座 本質から学ぶ特許概論
ポリヤの本は、
でも、取りあげました。
● 「何がオモロいか」を、徹底的に言語化する
1月3日は、新年会を兼ねたイベントとして、以下展示会に参加しました。
個人的には、めちゃくちゃ楽しめましたので、楠浦のメルマガが好きな方は、是非参加されるとよいかと。
さて、展示会参加後、
「どれが、オモロかった?」
と、みなさんに聞きました。
ここで大事なのは、
「何がオモロかったか」
ではなく、
「なぜオモロかったか」
を
「どこまで言語化できるか」
です。
(理由すらどうでもよく、それをどこまで言語化するかが大事)
私が目を付けた(つまり、オモロいと感じた)のは、以下の二つです。
リンク先の情報だけでは分かりづらいのですが、以下のように、
「緑との共生」
を一つの目的にしていると考えると、非常にわかりやすいコンセプトです。
多孔質化して、
「表面積を増やす」
ことで、緑化率は劇的に向上します。
「自給自足」
「地産地消」
「非常にロ―カルな炭素循環」
という視点で読み解いてみたら、という話をしました。
もう一つは、時間の関係で取りあげませんでした。
リンク先のトップ画像の右奥の方に、同じようなコンセプトの服がつられています。
売ってたら欲しいなーこれ、という感じで見てましたが、映像解説を見て
「ウエアラブルデバイス x レゴ」
という視点があることに気づかされました。
センサーを含むファブリックを、レゴのように組み立てていって、
「目的とする機能」
「着る人に合わせた形状」
を合わせ持つ衣服を作っていく、そういう時代がそこまで来ているんだなと。
(私の解釈です)
ここまできて、お分かりだと思いますが、これ、
「新たな仮説を立て、自己満足で面白がってる」
にすぎないわけです。
しかし、それを徹底的に言語化することは、発明の第一歩です。
ありえると感じるから、オモロいと思う。
目の前の情報がなければ思い至らなかった、
「ありえる仮説」
を思い付いたことに興奮し、面白がってる自分、がそこにいます。
これは
「仮説を立てて、情報を読む」
話と表裏になってます。
そして
「なぜ、あり得ると思うのか」
この
「あり得る」
を言語化します。
「実現可能性」
「ニーズ・社会の流れ」
両方の側面が、あるはずです。
どちらかがつかめれば、上出来です。
でも、出来れば両方、掴んでおきたい。
明示されてないものを見て、それを状況証拠で確認する。
明示されてない時点で、そもそも状況証拠ですが、、、。
状況証拠から仮説を得て、別の状況証拠で確認していく。
そこに、ありえるけど、明示されてないものを見る。
エッジ情報から発明へ、は、このようにして進んでいきます。
今回のイベントでも、確認できましたね。
楠浦 拝
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