(楠浦は、どうしても討議したい内容があり、第313回だけ参加しました)
2回を通じて、ある分野で大きな影響力を持っていたと思われる特許に対して、「突破発明」創出のための、討議を行いました。
発明塾で「突破発明」は、以下の条件を満たす発明を指します。
① 対象に設定する「特許」を回避していること
② 大きな「技術の流れ」に沿ったものであること
③ 対象に設定する「特許」に記載された発明が、潜在的に持っている問題点を解決するもの
今回は、かなり古い特許を対象に議論を行いましたので、「回避」した発明は特許検索などにより、多く見つかりました。
重要なことは、②と③を外さないように、議論を進めることです。
詳細は、この教材で紹介していますが、
「見つかった課題に、”なぜ”を問いかけ」
て、技術の歴史を遡り、大きな流れを把握します。サマースクール生の皆さんは、手元に「指南」があるはずですので、しっかり見直しておきましょう。
「教科書通りにやってみる」、重要ですね。
分析の話をする際に度々紹介する、安宅氏の「イシュー・・・」。
すでに100回以上読んでいます。
憶えてしまわないと、教科書通りにはできません。
他、以前から繰り返し討議している「食品包装容器」について、改めて、特許情報分析を行いました。
今後の議論の起点になる特許を見つけることが、目的です。
流れを復習しておきましょう。
KW検索の結果から特許を1件選び出し、自分が分析したい分野のIPCを調べました。
今回は「 #IPC B65D85/50」に仮決めし、進めました。
「 #IPC B65D85/50」に関する特許調査
(クリックすると、「かんたん特許調査」のサイトへ移動します)
分析結果の「住友ベークライト」の出願は、野菜などの包装フィルムについてのものであり、「積水化成品」の出願は、魚などを入れる発泡容器についてのものでした。
分野は異なりますが、この二つを比較するとどうでしょうか?
あくまで比較論ですが、「発泡容器」のほうが、まだまだ技術的に工夫する余地がありそうです。
「原理」「メカニズム」に踏み込んで「再発明」にトライすれば、新しい包装容器にたどり着けるのではないでしょうか。
ここから、「農業の次は水産」という仮説を導き出した塾生さんがいれば、ぜひ次回、その続きをやりましょう。
Aquaculture というKWで、調べてみては?
では、次回もよろしく!
※ 注) 「突破発明」はTechnoProducer株式会社の登録商標です。