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2017年10月2日月曜日

米国の減税政策と「ラッファー」~発明塾第397回/発明塾投資部第27回

今回の投資部の討議では、論文情報などアカデミック寄りの活動も分析対象に取り入れました。
討議のプロセスは、別途小塚さんに整理していただける予定です。

今後も、多様な情報源について、それぞれの特徴を踏まえた分析に取り組んでいきたいと考えています。

ご協力を、お願いします。

さて、発明塾は、

「成果を出しながら、様々なことを学び、全員が成長する」

ことを、原則にしています。

投資のための情報分析を加えたことで、経済学などを取り入れることができるのが、大きなメリットだと、僕は以前から考えていました。
(工学部の学生が経済学を学ぶことの重要性については、また別途お話しします)

ここでは、最近のHotイシューの1つ

「トランプ政権の減税政策」

について、知っておいてほしいことの

「入り口」

を示します。


● 「減税」が「税収増」に効果があるとする人たち~「サプライサイダー」と「ラッファー」

塾生さんにとっては、すでに歴史上の人物だと思いますが、その昔

「レーガン大統領」(当時、日本の首相は 中曽根 氏)

の時代に、全く同じ議論がなされています。

一連の経済政策は、


と呼ばれています。

この政策のもとになる、減税で企業の経済活動が活発になり・・・まわりまわって税収増収になる、という経済理論を唱えたのが


です。企業の活動が活発になれば・・・、というのは、需要(デマンド)の都合を無視した供給側(サプライサイド)の理屈であるとして、このような考え方を


と呼んでいます。

 
(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します) 

手持ちの本しか紹介しない主義のため、
やや古い本になることをご容赦ください。
いずれも少し古い本ですが、入り口には
丁度良いと思っています。
「アメリカの高校生が・・・」の方は
今でもベストセラー扱いのようです。

こういう、大きな政策転換が起きる場面に遭遇することは、そうそうないかもしれませんので

「これから何が起きるか」

予測し

「よく観察する」

のがよいと思います。

そのために、経済学を紐解いてみるとよいのでは?というのが、僕の提案です。


未来を見通す眼、あるいは、

「仮説を立てる能力」

を与えてくれるのが、科学であり知識だと僕は考えています。


何が起きるか、についての仮説は、投資部で討議することが可能ですので、是非皆さん、考えてみてください。


楠浦 拝



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【発明塾】リアルタイム血糖値モニターセンサ/インプラント型センサの「課題」と「要素技術」


・・・ e発明塾通信 vol.435(2017年10月2日号)

● 発明塾式「エッジ情報探索」体験ワークショップ ~ 「発明塾式」を体験しながら成果を出す!(10月24日 東京開催)
http://www.techno-producer.com/news/detail_739.html (弊社HP内)
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●(無料)8日間メール講座【発明塾】エジソンに学ぶ 発明と特許
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「「「 リアルタイム血糖値モニターセンサ/インプラント型センサの「課題」と「要素技術」 「「「


こんにちは、「発明塾」塾長の楠浦です。


今回は、発明塾で7月に討議した

「血糖値モニタ」

に関連する直近のニュースを取りあげ、また、過去の討議を振り返ります。


(Abbott's Freestyle Libre system becomes first CGM to be FDA cleared for use without fingersticks)
http://www.mobihealthnews.com/content/abbotts-freestyle-libre-system-becomes-first-cgm-be-fda-cleared-use-without-fingersticks


アボット社が、

「continuous glucose monitoring」(CGM)

デバイスで、FDAの認可を得たと発表がありました。

(FDAのHP)
https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm577890.htm


どのようなデバイスかというと、

(FreeStyle Libre HP)
https://www.freestylelibre.com.au/

にあるような、

「自身で、小さな血糖値センサを(皮下に)設置し、モバイルデバイスで血糖値を常に確認できる」

というものです。


競合であり、CGMで先行している DEXCOM社は、例えば

「アップルウォッチ」

と連携させ、血糖値を常に確認できるようにしています。

(Dexcom CEO talks ‘game changer’ diabetes management coming to Apple Watch)
https://9to5mac.com/2017/06/21/interview-dexcom-ceo-apple-watch-corebluetooth-cgm-diabetes/


アボット社の技術の特徴として、これまでのCGM(例:DEXCOM社のもの)では

「キャリブレーション(較正)」

のために

「指から血を取る」

作業が残っていましたが、それを

「無くした」

こと、があるようです。


どのような技術でしょうか?
大変興味があります。


例えば、関連すると思われる特許出願として、以下がありました。

(Method, system and computer program product for real-time detection of sensitivity decline in analyte sensors US 8135548 B)
https://www.google.com/patents/US8135548


センサの感度が徐々に落ちることを検出し、補正する、という技術のようです。

そもそも、センサはどのような技術で構成されているのでしょうか?
DEXCOM
社の特許出願を見てみましょう。

(Membrane for use with implantable devices US 20030023317 A1)
https://www.google.com/patents/US20030023317


・ biointerface membrane
・ implantable device

というKW(キーワード)に注目して考えると、

「インプラントして、体内の情報を取る」

デバイスとして、他にどのようなものが出てくるか、また、そこで

「キャリブレーション」

がどのように問題になるか、気になりました。


皆さんはいかがですか?



楠浦 拝





「「「 (ご案内)10月24日(水)「エッジワークショップ」開催(東京) 「「「


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発明塾式の討議、および、エッジ情報探索手法を体験したい、あるいは、実際にその場でエッジ情報を調べたい、という方は、ぜひご参加ください。







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知財部様向け資料「e発明塾 ガイドブック(抜粋版)」を、ご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/ehatsuPL_123.pdf


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2017年9月25日月曜日

【発明塾】農家が「データを売る」時代 ~ 農家の新たな資産「データ」



・・・ e発明塾通信 vol.432(2017年9月25日号)

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「「「 農家が「データを売る」時代 ~ 農家の新たな資産「データ」 「「「


こんにちは、「発明塾」塾長の楠浦です。


今回は、発明塾が注目する

「農業IoT」
「ビッグデータ」

などに関連するエッジ情報を、取り上げます。


(Farmers see first payments from farm data system ~ Farm Industry News より)
http://www.farmindustrynews.com/technology/farmers-see-first-payments-farm-data-system


これは、Farmobile 社が開設したデータストアで、Electronic Field Records (EFRs) と彼らが呼ぶ

「データ」

を販売し、農家が収益を得たというニュースです。


(Farmobile 社)
https://www.farmobile.com/

HPには、様々な農作業についてのデータを、農家が自ら管理し、分析し、共有し、販売する
ことを促すメッセージが、掲載されています。

農家の方々は、農作業を行いながら

「日々、知を生み出している」

と捉えることができ、その一部が

「データ」

だと考えてみると、彼らの主張は、よく理解できます。


以前、

「個人がデータを売買する時代」

を前提にした発明が記載されている

「エッジ特許」

を紹介しました。


農業の世界では、既に、そういう時代が来つつある、といえるのかもしれません。


農業関係者が、データをシェアし、ノウハウを交換したり販売したりする

「SNS」

プラットフォームがあることは、既に発明塾での調査で、わかっています。


「データの分析が進む」

ことにより、

「データの価値が、ますます上がる」

という流れにあると、発明塾では考えています。


皆様は、どうお考えでしょうか?


最後に、Farmobile 社の最新の出願を紹介しておきます。

(Farming data collection and exchange system  US 20150234767 A1)
https://www.google.com/patents/US20150234767


農機の稼働状況など、農作業にかかわるデータを

「売買する」

時代、および、

「その先に来るもの」

について、発明塾でさらに討議していきたいと考えています。



楠浦 拝




【追伸】

上記のような、

「エッジ情報を探しながらの討議」

を体験したい方は、是非、以下ワークショップへご参集ください。

下名および弊社メンバーと共に、大いに討議しましょう。


● 発明塾式「エッジ情報探索」体験ワークショップ ~ 「発明塾式」を体験しながら成果を出す!(10月24日 東京開催)
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また、エッジ情報探索に役立つ

「仮説立案法」
「問いの立て方」
「先読みの技術」

を学びたい方は、8月に約100ページ増の大幅改訂を行った


● e発明塾「課題解決思考(2)」
https://e-hatsumeijuku.smktg.jp/public/seminar/view/27
(8月に、大幅に増補改訂し、エッジ情報にもとづいたアイデア創出について、より詳細な紹介を盛り込んでいます)


を、ご活用下さい。



その他、弊社サービス/教材につきましては、以下情報もご参照ください。


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 全講座、毎週火曜日開講です。
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● 特許情報を用いた技術マーケティング(2008年)
 
http://www.techno-producer.com/journal/TMJ0802.pdf

● 知財戦略とはなにか~発明研究所のすすめ(2011年)
 
http://www.techno-producer.com/docs/hatsumeikenkyujyo.pdf

● 発明塾式 ビジネスのための知財講座(2009年)
 
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2017年9月22日金曜日

産学連携/アライアンスと「発明力」~原理原則に遡り「要素技術」を深堀する(発明塾第396回/第395回:投資部第26回)

参加メンバーの都合で、発明塾/投資部を連続で開催したため、報告もまとめて、にて失礼します。


投資部の方では、

「歯科分野」

の急成長企業について討議しました。データ/AIの活用などで、今後も大きな変化が訪れる分野だと、予想しました。

今後も、急成長分野、および、急成長企業がフォーカスしている

「課題」

について、討議を行っていきましょう。


発明塾の討議では、今回特に、僕の口癖である

「原理原則(Principle)」

が問われたのではないでしょうか。

原理原則に立ち返らないと、どうしても、

・小手先の発明
・成り立たない発明

のいずれかに陥ってしまう可能性が高いように感じます。



● 「産学連携」「アライアンス」「共同研究」~契約では失敗だらけ・・・

高校時代から、何かを理解する際に、字面を丸暗記するのではなく原理原則に立ち返って理解することは意識していましたが、特にそれが問われ、また成果につながったのは、前職のナノテクStart-Up時代に行った、多数の

「産学連携」
「アライアンス」
「共同研究」

でした。当時、人もカネも時間もない中で成果を出すため、

「70を超える、公的機関・大学など」

と、共同研究を行っていました。


Start-Upだけでなく

・新規分野に進出しようとする大企業
・研究開発や新製品開発の人的資源(ヒト)が不足しがちな中小企業/中堅企業

にとっても、産学連携・アライアンス・共同研究は欠かせない選択肢(オプション)だと認識され、活用されていると思います。


産学連携・アライアンス・共同研究では、知財の取り扱いやサンプル提供など

「契約」

の話が注目されがちで、僕も、その経験を e発明塾 にまとめています。

e発明塾「アライアンスと知的財産」

一部の事例は、その後、より新しいものに差し替えていますが、今でも、半数以上の事例が、前職Start-Up時代の事例です。契約上は多数の失敗がありましたが、研究・開発の成果としては、多くの方々の協力のおかげで、素晴らしいものが多数ありました。

お詫びもかねて白状しておくと、契約のいくつかにおいて、かなり致命的なミスがあり、一部の共同研究先には、多大なご迷惑をおかけしました。

言い訳になりますが、それまで、契約書らしい契約書に目を通したこともない状態でしたので、やむを得なかったのかもしれません。

「産学連携・アライアンス・共同研究についての契約」
「知財に関する契約」

についての知識の重要性を、痛感した時期でした。



(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。

「若い技術者は、解析的に解ける問題を解きたがる傾向にある」と
書かれています。僕は、「解析的に解けるようにする」までの作業が
「技術屋」の仕事だと考えています。解析的に解けるなら、あとは
機械がやってくれます。



● 「原理原則」で、一つ一つ解きほぐし、共同研究へ持ち込む

新しい分野に取り組んでいると、次々に生じる問題について、

「適切な解決策、あるいは、それにつながる知識を持つ人」

は、いないように思えます。例えば、僕の場合

「ナノ金型の疲労強度」

が知りたかったのですが、そのまま検索しても、近い研究をやっている人はいませんでした。


よく考えればあたりまえで、

「課題の存在自体が新しい」

ので、誰かが取り組んでいるはずがないのです。


結局、上記の例の場合、僕は

「解けないと思われる問題」

を

「解ける問題にする」

ために、問題をさらに細かく分解し、あるいは、その問題にかかわっているであろう

「サイエンス」
「原理原則」

に遡り、専門家を特定し、話を聴きに行き、サンプルを提供し、知見をもらう、ということを、地道に繰り返しました。


「ナノ金型」は、「薄膜」にヒントがありそうでした。

また、疲労強度、あるいは、そもそも、加わっている応力の推定には、「トライボロジー」がかかわっていると考えました。

他にも、問題に関わっているであろうサイエンス、あるいは、問題を解くカギになりそうな要素技術を列挙し、片っ端から専門家をリストアップしました。


関係する機関や組織が

「70を超える」

ことになったのは、

「解けないように思える問題」

を

「解ける問題に分解する」

作業の結果だったのです。
(関係構築と維持は、大変でしたが・・・)


発明塾生の大半は、

「それって、発明と同じですよね」

と、気づくでしょう。


いずれも、根気のいる地道な作業の積み重ねです。
華々しいことは、何もありません。
その地味さに、耐えられるかどうか、だけの話です。


次回討議もよろしく。



楠浦 拝




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