サマースクールの課題を、「発明提案書」に落としこむ作業を行いながら、今回の課題の「本質」を探る議論を行いました。
発明塾では、提案書作成段階の作業を
「詰める」
と呼んでいますが、
「詰められない(つまり、行き詰まる)」
時に、
「発明の本質が明らかになる」
という鉄則があります。
「すぐ詰められる(つまり、すぐに具現化できる)」
発明は、だいたいの場合、先行技術があったりしますので、
「詰められない発明が、なぜ”詰まらないか”」
を追求することで、発明の本質が見えてくるわけです。
(元塾生さん紹介の本です)
「この問題は二年ぐらいで解ける問題ですか」
「君が二年で解けることがわかっているなら、僕が今解くよ」
「今までにやった人がいますか」
「有名な数学者がやって解けなかったから、君が解いたら面白いよ」
広中先生は、
「特異点があるのは、もっと次元の高い何かの”影”を見ているから」
とおっしゃっています。
発明塾では、
「暗黙の制約を取り払うと、解が出る(「前提を疑え」)」
と教えています。
「簡単に詰められそうな発明(どうせ先行技術がある)ではなく、詰められないかもしれないと思う問題に取り組む」
のが、発明成功の秘訣です。仮に詰められなかったとしても、
「本質が明らかになり、次に繋がる」
からです。
「難しい問題に取り組むことを、恐れるな。ひょっとしたら、その問題に取り組む過程で、なにか興味深い問題が解けるかもしれない」(モンゴメリー)
では、次回もよろしく!