また、第307回はその準備に充てました(楠浦欠席)。
せっかくですので、スクーリングを振り返ってみましょう。
1.「発明討議は、準備が全て」~事前学習/事前課題
企業で実際に研修し使用している、「発明塾で、大学生が実際に数々の発明を創出していた手法」のごく一部を教材化した、非常に簡易的なものを、事前学習教材として設定しました。
・参考) e発明塾「課題解決思考(2)」
また、企業で実際に解決を必要としている「技術課題」を、事前課題として設定し、上記教材の流れに従って、取り組んでいただきました。
結論から言うと、
「予想通りの出来栄えの、事前課題への回答が得られ、当日の討議が非常に有意義に」
進みました。
「予想通り」
が非常に重要で、
「完全な答え/素晴らしい発明が得られるわけはない」(だったら集まる必要ない)
のですが、
「素晴らしい発明に繋がる、必要なパーツ」
が、ほぼ揃いました。
発明塾でも準備討議をしましたので、それと組み合わせると、
「準備は万全」
と言えるでしょう。サマースクール生、塾生さん、および、小塚さん、お疲れさんでした。
僕がいなくても、
「発明の準備は整う」
ことは示されました。
同時に、
「準備中に予想していたものと、全く異なる領域で発明が創出された」
ことが、
「集まる意味」
を明確に示しています。
「十分に準備をした上で、集まる」
ことで、素晴らしいブレークスルーが起きることは、すでに発明塾では常識ですが、今回もそれは裏切られませんでした。
2.受講者の感想
これも予想通りでしたが、サマースクール生から
「納得行くまでじっくり取り組むことができてよかった」
「事前に繰り返し考えることで、考えが深まった」
「空いている時間に考えることができてよかった」
といった感想が寄せられました。
「集まってやるべきことと、そのために、個人でやるべきこと」
を明確にわけて準備を行い、さらに、集合討議中も
「最も効率よく知識創造につながる時間配分、役割分担を追求する」
ことを徹底する「発明塾式」に、事前学習と事前課題を通じて、
「自然に馴染む」
事ができたのかなと、思っています。つまり、
「事前学習の効果は、知識だけではなく、心構えや、頭の準備」
でも、あるようです。
「第6回」と「あとがき」は
何度も読み返したい。
個人的に。
3.サマースクールを終えて~あとは発明提案書
終えて、は少し早いかもしれません。「発明提案書」を仕上げる工程が未だ残っています。
「再びここで、発明が ”大化け(おおばけ)” する」
ことが、よくあります。
「先行技術と比較し、本質を磨きこむ」
工程は、発想的な思考と論理的思考の双方のバランスが試される、難しい作業の連続になりますが、この作業を時間を掛けてこなすことで、
「”Creative”につながる本当の能力」
が身につきます。
今回は、関西、および、海外からの参加者が過半を占めたため、今後の発明提案書のブラッシュアップ討議は、遠隔で行います。
では、引き続きよろしく!