第302回、第303回はいずれも「事例」を用いた演習を行いました。
「自動運転」
を目指して急速に変化を遂げている
「自動車部品」
の、キーコンポーネントの一つを取り上げました。
学生時代に、
「漠然とした完成品のイメージ」
にとどまらず、
「肝になるキーコンポーネント(基幹部品)」
「そこで用いられている技術と、発明の歴史」
「主要なプレーヤー」
を理解しておくことは、
「日々の大学での授業/研究」
に深みを与えるという点で、意味のあることだと思っています。
日本語版は、残念ながら
「廃盤」となってしまいました。
いつものことですが・・・
研究テーマ選びや就職活動は、
「人生という”貴重な資源”を投資する先を決める活動」
であり、その決定には
「投資分析」
の手法が使えます。
塾生さんが、
「発明に特許情報分析が有用な理由」
の説明として
「わかりやすい」
と言ってくれた喩え話は、
「魚釣り」
に、なぞらえた話です。
「魚がいないところで、糸をたれても意味が無い」
「魚がいても、いい道具がなければ、釣れない」
のような、わかるようでわからない喩え話を、僕は度々します。
実は、魚釣りで一番重要なのは、
「釣ってみないと、魚がいるかどうかわからない」
という側面があることです。
両方のツールを磨かないと、
「そもそも自分が意味のあるところで、仕事をしているのか?」
すら、見えてきません。
「隣の人が釣ってるから、そら行け!」
では、なかなか大物は釣れないのが、魚釣りの難しいところです。
発明も同じだと、思っています。
「早い者勝ち」
だからです。
隣の人が釣った(発明した)ところには、
「雑魚」
しか残っていない可能性もあります。
発明塾で、
「まず軽くアイデア出しを行う」
ことで、分析を代用することがあります。
「どうやって情報を集めるか」
「自分たちが、アイデアを出そうとしている領域が、実りあるものなのか、どうやって判断するのか」
結構奥が深い世界です。
「アタリをつける」
なんて言いますね。
魚釣りも、
「アタリがあった!」
と騒ぎます。
では、次回もよろしく!