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2017年2月5日日曜日

「設計(Design)」という仕事~「オートバイのエンジン設計」で学んだこと/発明塾第363回

今回も、持ち込みアイデアについて、討議を行いました。

発明塾で


「簡易SR(Solution Report)」


と呼んでいるフォーマットに従って、簡単な発明提案を作成し、持ち込んでもらいました。


「課題の証明」


は、だいたい完了していましたね。



今回の討議で重要だったことは


✔ 「解決手段の仮説」を立て、さらに先行例を調べる

  (「ラストワンピース/L.O.P」にたどり着く)

✔ 「ラストワンピース(L.O.P)」の解決手段を、見出す


ことでしょうか。




● 「ラストワンピース(L.O.P)」にたどり着く


結局は


「調べる」


ことに尽きるのですが、本当のところ


「誰が、どこまでのことを考え、製品化しているのか」


を把握することが、最も重要です。その際


「一つ、具体的なシチュエーション(Situ)に絞り込む」


ことが、とても大切です。


今回は


「乳がん」


に、注目しました。




(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します) 
Amazonのプログラムから画像を引くことにしました。
この映画を見ると
「人を見る」ということについて、いつも考えさせられます。
仕事に関わることで「脅迫」を受けたことが、少ないですが
何度かあり、節目節目で見直す映画です。
「人を見る」「人を選ぶ」そんなことを考えたいときに、どうぞ。


● 解決手段を見出す


あれこれ、手法を解説するより


「やって見せる」


ことが、時には早道になると、いつも感じます。


5分間の時間をもらいましたが、


「これぞ」


という解決手段を見つけることが出来ましたね。


「キーワードを、どう作り出すか」


が、とても重要であること、および、それさえ上手く行けば


「瞬時に解が見つかる」


ことを、実感してもらえたかなと思っています。



5分で、ささっとやって見せたので、あっけなさ過ぎて、ちょっと面食らったかもしれません。

試行錯誤の過程も解説しましたので、

「一発で見つかる」

わけでも

「何時間もかかる」

わけでもないことがわかってもらえれば、良かったかなと思っています。


手品ではありません、したがって


「種も仕掛けも、ありません」

(事前に調べていたわけではない、ということです、というか、事前に調べようがありません)

というところです。正しい指導を、適切な時間受ければ、


「誰でも、できる」


ようになります。

(僕の場合、完全に独学でしたので、それなりに時間がかかりましたが、塾生さんは皆、まじめにやってもらえれば、3‐6ヶ月で同じレベルにたどり着くようです)


後半、いろいろ話をした通り、実は、発明塾の発明手法の一部は、僕がカワサキ時代に


「大型オートバイのエンジン開発/設計」


の仕事をしていたころに身に付けた


「仕事術」


に、源流があります。少し補足しておきましょう。



当たり前のことですが、


「発売日が決まっている(というか、刻々と近づいている)」


にもかかわらず、テストの度にエンジンは壊れ続けます。

(正確には、壊れるまで、とことんテストを行います、ということなのですが・・・)

「ギリギリ」


の設計をしているので、


「壊れたものをなおす」


中で、最適解を探っていくしかありません。

(機械というのは、多くの場合、壊れたところをなおすと、別のところが壊れるようにできています、つまり、「バランス」が重要です)


問題を解決できる技術は、多くの場合、社内にはありません。

(あったら、最初から問題は起こらないからです)

したがって、材料メーカーの方、部品メーカーの方に


「今ここに、AAという機種のXXの部品があって、YYが原因と思われる破損を確認しているんですけれど、ちょっと相談にのっていただけませんか」


という電話、あるいは、


「図のような形状、書き込みしてあるような仕様を満たす部品を、XX月XX日までに・・・」


のようなFAXを、曜日や時間は関係なく、手当たり次第にかけまくる(送りまくる)ことになります。



例えば僕の担当機種で、


「空冷」


のエンジンであったため、熱的に非常に厳しい条件におかれ、特に


「油脂」「樹脂部品」


でトラブルが頻発したことがありました。


「2気筒」


だったため、振動もひどく


「熱と振動」


に常に悩まされるという、材料選定が非常に難しいエンジンでした。従来のエンジンで利用していた部品や材料は全く役に立たず、また、10年ぶり以上の空冷エンジン開発ということで、開発は難航しました。


「今までにない、まったく新しい材料のアイデアを持ち込んでくれそうなメーカーさんを探そう」


と思い立って、いくつかのメーカーさんにお声かけし、応えていただいたのが


「NOK(日本オイルシール工業)」


の方でした。当時、神戸営業所の方に、別件で度々ご迷惑をおかけしていたのですが、迷惑ついでに


「まったく関係ない部品で恐縮なのですが、もし、お宅で、こういうスペックの材料持っておられたら、サンプルが欲しいんですけど・・・開発は終盤にもかかわらず次々に問題が起き、とても困っておりまして・・・」


とFAXさせていただいたところ、すぐにお電話いただき、また、すぐにサンプルを持参いただきました。その後、コストは大幅に上がったものの、無事問題を解決できる部品を、新たに開発することができました。

(特殊なグレードの、「フェノール樹脂」とのことでした)


「耐熱性が高く(300℃)、熱伝導率が低く、弾性率はそれほど高くなく、耐摩耗性が高い材料」


って、たぶん、そんなに選択肢は無いと思うんですよね、ちなみに・・・。



その後もたびたび


「行き詰っているということは、異なる分野に、解決策を求めなければならないということ」

を痛感する出来事が、ありました。


「中途半端に、自分の知識に頼らない」
「専門家ではなく、異分野」

これは、僕が

「設計」

という仕事を通じて経験的に学んだことであり、発明塾の発明法の

「原点/源流」

ともいえる考え方の一つです。


当時は、FAXや電話しかありませんでしたが、今なら

「検索しまくる」

ことに、なると思っています。


今後も、こういう話を織り交ぜながら、

「発明」

を生み出していきたいですね。



=======
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2017年2月3日金曜日

【発明塾セミナー】「特許網突破」セミナー振り返り~特許情報から「意図」を読む



「「「 「特許網突破」セミナー振り返り~特許情報から「意図」を読む 「「「

今回は、201611月に開催させていただきました

「特許網突破セミナー」

から、いくつかトピックを取り上げ、セミナーでご紹介した内容を振り返ります。

企業内発明塾生の方を含め、実践中の方は、

「備忘録」

として、ご利用ください。

開催後の振り返りの一部、および、御礼は、以下に記載しております。
併せてご参照ください。

「意図」を読み、「突破」する~1122日「特許網突破」セミナー御礼を兼ねて
https://edison-univ.blogspot.jp/2016/11/1122.html


発明塾では、

「特許情報から着想を得て、発明を生み出す」

ために、特許制度、特許公報、権利取得までの手続について、必要最低限のことを、知っておいてもらうことにしています。

指導内容の一部は、e発明塾

「本質から学ぶ特許概論」
https://e-hatsumeijuku.smktg.jp/public/seminar/view/23

として、まとめております。

キーワードの一つは

「出願の意図を読む」

です。


特許網突破セミナーでも、いくつかの特許公報をお読み頂きながら、

「どの部分が、出願人が権利として欲しいところか」
「それはなぜか」
「であるならば、他にどのような”アイデア創出の切り口”が考えられるか」

のように、作業を進めていただき、特許網突破作業を、皆様なりに再現、あるいは、追体験いただくように、いたしました。


これまで、事例セミナーでご紹介して参りました通り、発明塾において特許突破に取り組む場合、

「構成要素」
「技術進化」
「審査経過」

3つに注目します。

ご参考)2015年「減塩食品」特許突破セミナー
https://e-hatsumeijuku.smktg.jp/public/seminar/view/22


皆様の

「特許突破」
「特許網突破」

のご参考になれば幸いです。

特許突破のご相談、特許突破のためのセミナー等をご要望の方は、本メール返信にてお問い合わせ下さいませ。




「「「  4月開催セミナーのご案内  「「「

425日に「ビジネス構想力セミナー」を開催いたします。


「ビジネスモデル付きのアイデア」

を創出する上で欠かせない、5つの視点を紹介し、

「特に重要であるが、あまり意識されていない」

2つの視点について、


「意図的に活用している企業」

の実例を交え、掘り下げます。

・とても刺激的だった
・ビジネスモデルを見直すことにより、どの程度「数字(売り上げ)」の上積みを期待できるか、が見えた

のようなご感想をいただいております。

・事業開発(新規事業開発、および、既存事業の見直し)
・技術企画(事業化を見据えた企画の立案)

などを担当されている方には、ぜひ、ご参加いただきたい内容です。


● 発明塾式「ビジネス構想力」セミナー ~ 事業の本質的価値を高める「モート(堀)」を築く(2017年425日開催)
http://www.techno-producer.com/news/detail_671.html (弊社HP内)
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=== 参考資料・過去記事など ===
● 特許情報を用いた技術マーケティング(2008年)

● 知財戦略とはなにか~発明研究所のすすめ(2011年)

● 発明塾式 ビジネスのための知財講座(2009年)

● (旧メルマガ)TechnoProducer ビジネスに「効く」知財

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2017年2月1日水曜日

【発明塾セミナー】「ビジネスモデル」を、シンプルに理解する~「へそ」は一つ



「「「 「ビジネスモデル」を、シンプルに理解する~「へそ」は一つ 「「「

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発明塾で、塾生さんが発明提案を行う際、できるだけ

「ビジネスモデル」
Revenue Cycle など、様々な表現があります)

付きにしましょう、と励ましていることは、既に何度か触れました。


しかし、「広告」だ、「消耗品」だ、「プラットフォーム」だ・・・いろんなビジネスモデルがあると言われたりしますので、塾生さんも、混乱することがしばしばでした。

そもそも、細々したものをいちいち覚える?のはナンセンスだ、というのが発明塾の考え方です。
(多くの発明塾生から、くり返し、この指摘を受け、一つの”文化”になりました)


各種あるとされるビジネスモデル、それらの「肝」は何なのでしょうか?

何があれば、「優れたビジネスモデル」になるのでしょうか?

発明塾でよく用いる

「大谷メモ」

には

「ヘソは一つ」

と書かれています。


例えば、「知財(特許)」は、儲け「続ける」についての、あくまでも「1つの」手段です。

制約思考の一つ、「Not A 思考」を用いてみると、どうでしょうか?


「ビジネス構想力」セミナーでは、ビジネスモデルを理解する上で

「肝」

になる視点を、

「ヘソは一つ」

の精神で絞り込み、事例を用い紹介します。
(投資部で、投資先評価の際にも用いている考え方です)

また、演習で直ぐに実践いただき、理解を深めていただきます。



● 発明塾式「ビジネス構想力」セミナー ~ 事業の本質的価値を高める「モート(堀)」を築く(2017年31日開催)
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実際に「新規事業創出」に関わったことがない塾生に、「ビジネスを構想する」とはなにか、または、「どのように考え始めればよいか」について、できるだけ具体的なイメージを持ってもらうため、どのような事例とフレームワークを用いているか、わかりやすく紹介いたします。


・これから新規事業開発に携わる
・新製品や新規事業のテーマ提案を、検討している/求められている
・ビジネスモデルも考慮した、研究開発テーマの企画提案を必要とされている
・事業、製品、または、研究開発テーマの企画提案を支援する立場にある

方には、是非、お越しいただきたく存じます。



【「大谷メモ」の一つを引用したBlog
「ギリギリの判断」を積み重ね、「合理的な意思決定」を~自身の歩幅で一歩づつ(発明塾第357回、第358回/投資部第12回)
http://edison-univ.blogspot.jp/2017/01/35635712.html




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2017年1月31日火曜日

【発明塾セミナー】「技術がビジネスモデルを変えていく」ように感じています



「「「 「技術がビジネスモデルを変えていく」ように感じています 「「「

企業内発明塾でやり取りをさせていただいた方の中に、最近

「サービスも含め、ビジネスモデルを考えるように言われる」

のようなお話をされる方が、多くおられます。

「今までと同じように、モノを作って、ただ売っていてもダメだ」

と上から言われるが、どうすればいいのか、ということは指示されないので困る、のようなお話も、よく伺います。

一方で、

「それって、自社が取り組む意味あるの? という、必然性のないアイデア になってしまう 」

など、

「技術やモノづくりと、サービスやビジネスモデルなどを繋げて考えることが、難しい」

のようなご感想も、いただきます。


また、大量の

「データ」

が生まれる/取得できる時代になり、ビジネスモデルの考え方も変わってきているのではないか、のようなご意見も、いただきます。


弊社から

「エッジ情報」

を調査し提供する際、

「ビジネスモデル」

に注目することも、増えてまいりました。


「調べる」

際も、

「どういうビジネスモデルなのか」

を分析することが重要だと、感じています。

「既に起きている未来」

が、エッジ企業のビジネスモデルに現れていると、発明塾では考えているからです。



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「発明塾」で、技術的なアイデアにとどまらず、それを「収益化」し、「技術の価値を最大化」するために必要な「ビジネスモデル」を考えてもらうために、どのような指導をしているか、つまり、「ビジネス構想力を鍛える」ための指導内容について紹介するセミナーです。

実際に「新規事業創出」に関わったことがない塾生に、「ビジネスを構想する」とはなにか、または、「どのように考え始めればよいか」について、できるだけ具体的なイメージを持ってもらうため、どのような事例とフレームワークを用いているか、わかりやすく紹介いたします。


・これから新規事業開発に携わる
・新製品や新規事業のテーマ提案を、検討している/求められている
・ビジネスモデルも考慮した、研究開発テーマの企画提案を必要とされている
・事業、製品、または、研究開発テーマの企画提案を支援する立場にある

方には、是非、お越しいただきたく存じます。



【発明塾の近況ご報告】
「行き詰まり」を自分で解決する/一切を書きとめておく~発明塾第362
http://edison-univ.blogspot.jp/2017/01/362.html





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