「発明塾™」へようこそ!: 塾生さんの本棚

塾生さんの本棚

本ページでは、過去に塾生さん(当時大学2回生)がまとめてくれた、いわゆる大学での勉強に用いる教科書をリストアップします。

僕は、この発明塾において「単にアイデアを出す、発想法を学ぶ」ことには、あまり意味が無いと考えています。それは「小学生の夏休み工作的発明」と、個人的に呼んでいます(小学生の皆さん失礼します)。


そうではなくて、「考えた」「思いついた」ことを、大学で学ぶ「基礎科学」の知識で検証し、実現可能性を検討し、補強し、さらにそこに潜む課題を解決するという、いわゆる「研究」的な姿勢で「課題を発掘」「解決」し、同時に科学的知識を身につけて欲しいと思っています。


塾生さんには、「自律」「自立」的な市民・社会人・技術者・研究者・企業家・起業家、を目指して欲しい。


そういう意味で、ここにリストアップする図書群は、結果的に、発明塾において、無くてはならないものだと思います。


もちろん、元来教科書というのは、個々人が自分のレベルと適性に応じて選ぶものですので、あくまで「参考」のリストであることを、申し添えておきます。僕自身、様々な書籍を試し、その中から「これぞ」という本を選び出し、じっくり向き合い、学ぶ、ということを、この30年以上継続して来ました。


実はその能力こそが、最も重要なのではないかと、最近痛感します。



>>以下リストです。大学固有の教科書が一部含まれます点は、ご容赦下さい(楠浦)。



参考書リスト
発明塾の方々からあげてもらった参考書を、分野ごとにまとめました。分類などに誤りがあるかもしれませんが、大目に見てください。

「放送大学テキスト」全分野でおすすめとのこと。


物理系
「ファインマン物理学シリーズ」
(1)力学
(2)光・熱・波動
(3)電磁気学
(4)電磁波と物性
(5)量子力学
このレベルは制覇が必要。オーディオブックがあり、英語のリスニング力向上も併せて可能。カルテクの学生と一緒に、ファインマンと物理をやっている気分になれる。

「ランダウ・リフシッツ理論物理学教程」
(1)力学
(2)場の古典論
(3)量子力学
(4)量子電気力学
(5)統計物理学
(6)流体力学
(7)弾性理論
(8)媒質中の電気力学
(9)量子統計物理学
(10)物理学的運動学
青山秀明先生(京都大学)の力学続論の中で紹介があった。青山先生はこのシリーズの「力学」を読んで、解析力学を習得したらしい。

「解析力学入門」高橋康
ラグランジュ方程式の導入は必見。正準変換・位相空間が、式を添えて大事な所だけ抑えられている印象。

「量子力学を学ぶための解析力学入門-増補第2-

「入門量子化学」D.O.Hayward
図や例題が各章ごとに多く挙げられ、入門読者にとって非常に読みやすく構成されている。章末問題は各章の内容を網羅的に触れるよう、よく考えて作られている印象。

「慶応大学の必修で使う力学・電磁気学の教科書」
市販しているか分からないが、かなりわかりやすく、詳しい。



工学系
<工学で言う力学>
「力学 新しい視点に立って」
これも青山秀明先生(京都大学)の力学続論の中で紹介があった。

「力学」青山秀明
京都大学生協にて毎年発刊。質点系・剛体運動に関してこれ以上わかりやすい本はない。

「連続体力学の基礎」冨田 佳宏
材料力学・流体力学のさらに上位概念として物質を支配する変数(テンソル等)の説明から始まる。物質変化をより一般的に表すには式としてどうやって書けるの?を知りたい人は一読の価値ありです。


<機械系で言う力学:4力学>
○材料力学
「材料力学の基礎」柴田・井上・駒井 他

○流体力学
「流体力学」今井功

「流体力学」日野幹雄
かなり細かいところまで書いてあるので,好きな人は好き。

「大学講義 流体力学」伊藤英覚・本田睦
比較的簡単。

「圧縮性流体力学」
最初の方は非圧縮性から入っていたはずなので、比較的わかりやすい。

Transport Phenomena
化学工学で、よく使われる本。


○熱力学
「熱力学入門」佐々木真一
入門書で薄い本ですが、ちゃんとしている。「状態量」という概念をちゃんと掴めるはずです。具体的な応用をするわけではないので、勿論これだけでは不十分なのだが、最初の一歩で混乱しないためには良い本。

「エントロピーと秩序―熱力学第二法則への招待」
読み物的なもの。

「フェルミ熱力学」

a very short introduction Laws of thermodynamics」 
温度の概念について理解しやすかった。

「キッテル 熱物理学」
熱物理学.エントロピーから低温,半導体までひと通り一冊で触れられている。

「熱学・統計力学演習」久保亮五
網羅的な演習書。具体的な問題がたくさん。とても解ききれない。色々な教科書で勉強した後、各章の前にある「まとめ」を読むと「ほうほう」ってなる。この本の「まとめ」だけで勉強するのは少し難しい。

「物理化学の基礎」
熱力学から化学反応にかけて

「アトキンス物理化学」
解答集(英語)で問題を解いては、本文を読み返すというのがいいかもしれない。

「マッカーリーサイモン分子運動論」
問題を解くのを中心に。


○機械力学
「工業振動学」

「振動工学の基礎」岩壺卓三、松久寛
振動力学に関する例題多数。工学系の院試には必ず含まれる分野である上、技術士資格(機械系)など受ける方には内容の理解が不可欠。


○全般
JSMEのテキストシリーズ」

「計測工学」鈴木亮輔 他
工学的な単位の概説が非常にわかりやすくまとめられている。工学的データの扱い方、基本的計測技術の原理を詳細な図が多く用いられてよく説明されている。


<材料学>
「機械材料学」日本材料学会(からしか買えません)

「材料組織学」多数著
材料状態図・拡散変態・マルテンサイト変態の章は必見です。演習問題に解答がないのが難点ですが、物質の組成を理解するための基礎が広く述べられています。しかし入門者にとって難解な表現多しです。


<電気回路>
「エース 電気回路論理入門」奥村浩士
例題多く、解説も非常に丁寧です。電気回路の基礎からの勉強になる上、基本的な微分方程式のトレーニングにもなる。



数学系
<基礎全般>
「これならわかる工学部で学ぶ数学2」
著者は京大生で,学部生の時にこの本を出版している。こういう人もいるのだと思うとやる気がでる。


<物理数学>
「物理数学の直観的方法」

「田崎晴明さんのテキスト」


<確率・統計>
「たまたま」(啓蒙書)

「統計学入門 (基礎統計学)

「統計学のセンス」(医療統計系)

「基礎統計学」押川 元重、阪口 紘治
例題が多く、式の導入が詳しく書かれている点において、非常に丁寧な印象を受けた。

「統計学の基礎」栗栖忠、稲垣宣生、 浜田年男
統計の理論でとっつきにくい部分(仮説検定など)について、先程の「基礎統計学」に合わせて理解の補助として。

「統計力学Ⅰ・Ⅱ」田崎晴明
エルゴード仮説は不要なのでは、という方向の統計力学の教科書。言葉による説明が充実しているので、言葉からイメージを沸かせるが好きな人は好きかも知れない。簡単な量子系での数え上げから状態数を導入するので、統計力学の考え方に馴染むには良いかもしれない。この人の熱力学も良い本。

「統計力学の基礎」清水明 
出版物ではありませんが、いろいろ細かい説明があって、勉強になる。上記の田崎晴明の統計力学と似通った立場。書きかけなので十分に注意。

webサイト(統計モデル)」

<その他>
「オイラーの贈り物」
「天書」



生物系
高校でとってない人は高校の生物の教科書からはいる+分子生物学+細胞生物学

<生物学基礎>
「視覚でとらえるフォトサイエンス生物図録-改訂版-

生命科学」(東大出版)

「アメリカ版 大学生物学の教科書シリーズ」
高校時代に生物選択ではなかった人が生物学を学ぶには、という観点から。平易な文体で書かれているのでとっつきやすく、コラム等も充実していて読み物としても非常におもしろい。
「カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス)
「カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学 (ブルーバックス)
「カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学 (ブルーバックス)

<免疫学>
「好きになる免疫学」
アメリカ版 大学生物学の教科書シリーズで手薄な分野。

<細胞生物学・分子生物学>
「エッセンシャル細胞生物学(発生が入っていない)」
「細胞の分子生物学」の「発生の部分」のみ

でほぼ網羅できる。

The Cell: a molecular approach
どうやってその事実を明らかにしたかという点に関しては原著論文を読む以外では、このコラム部分を読むと楽しい。「”成長因子”が出て細胞が分化する」ということなどをどうやって証明したか?実験をやった研究者(大概ノーベル賞受賞者)の名前付きで乗っている。この教科書自体もかなりお勧め。

「教科書の補助になりそうな面白いサイト」

<生化学>
「新生化学実験講座」 ( 日本生化学会編)
シリーズもの。少し古い本で、いわゆる最新の知見は載っていない。しかしそこが良い。
当時の知見がタイムカプセルのように閉じ込められていて味わい深い。バイオテクノロジーの巻、分子進化実験法の巻などはなかなかマニア。分子生物学の手法が高度に洗練されていく中で、忘れられた実験技法に夢(というかヒント)があると思う。

「現代生物科学入門」 (岩波書店)
新しい感じの生物学をまとめたシリーズもの。
8巻 システムバイオロジー
9巻 合成生物学
日本語でシステムバイオロジー、合成生物学などの名前を冠した入門書は少ないので紹介。洋書ならAn Introduction to Systems Biology (Uri Alon)  などあり。この二冊、というかこの分野自体の傾向かも知れないが、やたらと小難しいことばかり書いてあるが内容は薄い。ぺらぺら読んで立場やアイデアを抜き取って、「ふーん」くらいで良いと思う。ただ、エッセンシャルとかCellばっかり読んでいても飽きるので、標準的な生物の教科書にはあまり載っていない、こういう「はみ出た」分野についての本を紹介。

「基礎ケミカルバイオロジー」杉山弘、板東俊和
ケミカルバイオロジー。生化学ではない。まとまった入門書が少ない分野第三弾。本当に基礎で、まとめ集のような教科書。この本自体には感動しない。しかし、有機化学や生化学には載ってないし、生物学の教科書にも載ってない、少し「はみ出た」分野である。これ以前に、基礎の有機化学と基礎の生物化学(分子生物学)が分かっていると、面白いかなと思います。



化学系
「高分子学会誌」高分子関係中心
「現代化学」(東京化学同人)
「化学」(化学同人)
「化学工学会誌」 http://www.scej.org/content/view/92/13/ 


<高分子化学>
「高分子化学入門」
専門外の人向けに書かれているので読みやすい。

「分子から材料まで どんどんつながる高分子 断片的な知識を整理する」

「基礎高分子科学」高分子学会編
工業化学科の参考図書に挙がっていた本。合成も物性についても学べる。


<無機化学>
「シュライバー・アトキンス 無機化学 上・下」
無機化学の授業の教科書。カラフルなので読みやすい。


<化学工学>
「現代化学工学」
化学工学の入門書。ガス吸収、蒸留、抽出、吸着、膜分離、乾燥、晶析について。

「反応工学」
反応・反応器のモデル化について。

「微粒子工学」
粉体工学についてです。例えばろ過、サイクロン等。

「プロセスシステム工学についてまとめているサイト」

「初歩から学ぶ微細めっき技術」
めっきについて。


<化学全般>
「光化学Ⅰ」(基礎化学コース)

「基礎化学コース」
・電気化学
・分析化学(1)(2)分光分析(3)超微量分析
・高分子化学(1)合成(2)物性
・有機化学(1)(2)(3)
・物理有機化学
・有機金属化学
・界面化学
・光化学(1)
・量子化学(1)
・生命化学概論
・生命化学(1)天然酵素と人口酵素(2)遺伝子の働きとその応用(3)
・熱力学
「電気化学」と「分析化学」について読んだところ、非常にわかりやすかった。


ナノテクノロジー
「ナノテクノロジー基礎シリーズ」3種類ある
「バイオナノテクノロジー」「ナノエレクトロニクス」「ナノ材料科学」

「ナノテクのためのバイオ入門 」(ナノテクノロジー入門シリーズ)
物理系の方が勉強する「きっかけ」になりうる本。出口を知れるという意味で。



半導体
「半導体LSIができるまで」(みたいな本を元に、その参照文献を読んで深堀りする)

「基礎からの半導体工学」
半導体回路(LSI)の基本素子であるトランジスタの動作原理、デジタルデータの0,1がどのような電子の振る舞いによって表現されているかについて

「半導体でとてもわかりやすいサイト」
本での勉強に飽きた時に見ると息抜きになり、イメージもわかりやすい。

「コンピュータの構成と設計~ハードウエアとソフトウエアのインタフェース」
半導体とは少し異なるが、コンピューターアーキテクチャのバイブルとして有名なパターソン&ヘネシーの著書。上下巻あり、上巻だけでも基礎なら十分なボリューム。下巻や原語版の第4版には最近の動向とさらに専門的な内容が盛り込まれている。内容は人間が書いたプログラムをコンピュータがどのように解釈して処理しているかについて。



その他
<科学史>
「科学・技術の200年をたどりなおす」 村上陽一郎

「科学革命の構造」 クーン

「知の創造―ネイチャーで見る科学の世界」
シリーズになっていて、科学読み物として楽しい。私は全部持っています。


TOEFL
Cracking the TOEFL iBTPrinceton Review
自然科学系から一転、院試の避けては通れないTOEFLの参考書。


<思考法・知財>
「発明塾の参考書サイト」
http://edison-univ.blogspot.jp/p/blog-page_2622.html