これから紹介する本は
「他人が知らないことを知るために、どうすればよいか」
を、簡潔に教えてくれる本です。
前置きとして、少し私見を。
投資に限らず、
「機会とは、多くの人が間違っていて、自分だけが正しい時に訪れる」
と、僕は考えています。
僕の会社 TechnoProducer株式会社で支援している
・ 発明の創出
・ 新規事業テーマの創出
・ 新規研究開発テーマの創出
・ 起業ネタの探索
も、同じです。
もし、皆さんも同じように考えておられるのであれば、
が、参考になると思います。
他の人と逆を行く、という姿勢のことを、投資業界では
「逆張り」(ぎゃくばり)
と呼び、逆張りを行う投資家のことを
「コントラリアン」(Contrarian)
と呼びます。
(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
「機会を掴む」ための考え方は、
どの分野でも、同じのようです
では、
「多くの人が間違っていて、自分だけが正しい」
状態を作り出す、あるいは、その状態に気づくために必要な、
「3つの疑問」
(発明塾風に言うと「KSQ(Key Success Question)」)
を紹介しています。
この ”3つの疑問” は、僕もいつも用いていますが、シンプルで何にでも使える、とても強力なツールです。
詳細はお読みいただくとして、
”3つの疑問” の概要を紹介しておきましょう。
● 実際には間違っているが、信じているものは何か
まず、自分の誤りに気付くことから始めましょう、ということです。
なぜなら、
「他の多くの人と同様、自身も間違っている」
という状態から
「いち早く抜け出す」
ことが、
「機会を掴む」
有力な方法の一つだからです。
僕は、いつも、こう考えています。
「みんなもそう考えているのか・・・だったら、間違っているのかもしれないな」
それが証明できれば、大きな機会が得られるからです。
● あなたに見抜けて他人に見抜けないものは何か
発明塾では
「自分だけのレンズを持つ」
という言い方で、同じことを教えています。
何かの情報、あるいは、インサイト(Insight)を得た時に、僕は必ず
「これって、僕しか気づかない必然性(理由)があることだろうか」
と ”問いかけ” ます。
本書では、著者だけが
「気付いた」
いくつかの機会について、検証を加えつつ紹介してくれています。
残念ながら、その機会は、この本が出たことによって
「機会ではなくなっている」
のですが、その考え方は参考になります。
(ニュース/本/大々的なセミナーは、何一つ機会を与えてくれません)
疑問1と併せて考えると
「自分以外の人は何を信じているのか、それは、自分の考えと異なるのか?」
「自分が信じていることを、自分以外の人は信じていないのか?」
を常に問いながら、仮説検証を進めていく、ということになります。
● 私の脳は自分を騙して何をしようとしているのか
本書で繰り返し挙げている
「脳に騙されている」
状態の一つに
「自信過剰」
「プライド」
があります。
「反省を避けたい」
「間違っていたことを認めたくない」
という考えが、自身の判断をゆがめ、また、学びを得る機会を損なわせることについて、様々な例を挙げて、紹介しています。
発明塾では、発明ノート(これは僕もずっとつけています)、投資部では、投資ノートをつけるように指導していますが、一つの効果として
「なぜ上手く行ったか」
「なぜ上手く行かなかったか」
を、冷静に振り返れることが挙げられます。
「書いて、後日(数時間~数年後)読み直す」
だけですから、誰でも出来ます。
もっと言うと、
「何をどう判断したか」
を書き留めておき、後日、結果を書き込むのがベストですが、これは別の本の解説で取りあげます。
● 他の参考書籍
投資や資産運用について、関連する書籍を挙げておきます。
投資や資産運用について、一般的に言われていることを押さえておきたい方へ
「勝ちを最大にする」のではなく「ミスを最小にする」ことが勝利のポイントである、「過度の恐怖にとらわれてはいけない」など、投資において陥りがちな認知バイアスを多く紹介している。
・ 「敗者のゲーム」
最先端の「投資教育」の概要が知りたい方へ
HBS(ハーバードビジネススクール)で、「なぜ・どのように」投資を教えているか、よくまとまっています。
投資家視点から企業経営を見ることに興味がある方へ
企業価値の評価方法など、「調査法」も紹介しています。
楠浦 拝
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