投資、または、投資家について語る際、
「絶対に、この人は外せない」
という人のひとりが、”投資の神様”と呼ばれることもある
「ウォーレン・バフェット」
です。
ネブラスカ州オマハという田舎町に住み、バークシャー・ハサウェイという持ち株会社を通じ、食品、家具、靴、宝石販売、保険、鉄道、エネルギーなどの企業を含む、巨大なコングロマリットを率いていることでも、有名です。
僕がバフェットと出会った(本の話です)のは、2000年頃の話です。
後で紹介する、
「バフェットからの手紙」
という本を手に取ったのがきっかけです。
当時、新規事業開発や経営の仕事に興味が湧いてきて、ふと手にした本だったと記憶しています。投資家であることは知らず、”経営の神様”だと思い込んでいました。
さて、投資部参考書籍として紹介したい、バフェット関連の本は
です。
バフェットの考え方について
「経営」
および
「投資」
両面から、わかりやすく解説した本の一つです。
(画像をクリックすると Amazon.co.jp のサイトへ移動します)
Amazonのプログラムを利用して画像を引用することにしました。
「保険」という事業の強みと、「数字に明るい」というバフェットの強みが
組み合わさってできた、世界最大規模の企業が、バークシャーハサウェイ。
もともと繊維会社であったバークシャーの再建に、バフェットが
「失敗した」ことが、偉大な企業になるきっかけだった。
詳しいことは、読んでいただくことになるのですが、
「理解いただきたいポイント」
に絞り込んで、内容を簡潔に紹介します。
● 「保険事業」が生み出す「フロート」の活用が、バークシャーの本質
この捉え方は、僕の個人的な体験に基づいています。
コマツで新規事業を担当していた時、上司である事業部長が
「必ずキャッシュフローがプラスになる事業なんか、なかなかないんやで」(*)
と、当時の事業プランがいかに素晴らしいか、度々説明してくれていました。
* 彼の名誉のために補足しておくと、彼が始めた事業では、原価に相当する出費(仕入れ費用の支払い)より、顧客からの対価支払い(売り上げの入金)の方が早くなったのですが、これは、製造業では極めて珍しいことです。 彼は、そのことを指して「(営業)キャッシュフローが(どの時点であっても、必ず)プラスになる」と言っていました。
当時の上司が絶賛した ”必ずキャッシュフローがプラスになる” 事業の典型例が
「保険業」
です。流入してくる現金は、一般的に
「フロート」(Float)
と呼ばれます。
フロートがあるからこそ、バフェットの強みである
「バリュー投資」
の能力が生かされるのです。
● 資本収益率が基準
バフェットは、経営という活動を
「資源配分(資本の配分)」
だと捉えているようです。したがって、
「売上の成長率」
「利益の成長率」
などで、企業を評価していません。
「資本収益率」
および、それに強く依存する
「EPS(一株利益)伸び率」
で、企業と経営者を評価しています。
「利益が伸びないと、一株利益も伸びないんじゃないですか?」
という質問をよくいただきますが、答えはノーです。
「自社株買い」
という手段があるからです。
● 「理解できるもの」だけに投資する
バフェットがインターネット関連企業など、ハイテク業界の企業に投資をしなかった、いわゆる
「ハイテク企業嫌い」
だったのは、とても有名な話です。
(現在は、 IBMへ投資するなど、上記の姿勢に少し変化があるといわれます)
ハイテク企業が投資をしなかった理由の一つとして
「理解できないものには、投資をしない」
を、挙げていました。
投資家としては、正しい方針の様に感じます。
僕が好きな
「確信犯」
とも通ずるところがあります。
● 「永続的なもの」に投資する
ハイテク企業嫌いとも関係あるかもしれませんが、彼が好んで投資する投資先の性質として
「競争力を維持するために必要な費用が低い業界、または、企業」
があります。例えば
「すでに巨大なブランド資産を持っている企業」
「地元密着で、地域を独占している企業」
「消費者が、習慣的に毎日毎日購入する製品を販売している企業」
などがあります。
詳しくは、後日紹介する
「モート」
についての参考図書の解説で取り上げます。
● 関連する参考書籍
バフェットの投資手法、投資哲学、会社経営についての考え方などをさらに学びたい方は、以下の参考書籍も、是非お読みください。
バフェットが投資先企業を選ぶ基準を知りたい方
いわゆる、より株式投資的な視点での参考図書は以下です。
バフェットの経営哲学、および、バークシャーハサウェイという企業について知りたい方
より経営的な側面から、バフェットについて学びたい方にお読みいただきたい本です
・ おすすめ1)「バフェットからの手紙」
・ おすすめ2)「バフェット合衆国」
バフェットの経営/投資パートナーである、チャーリー マンガー についての本
近年有名になりましたが、現在のバフェット/バークシャーハサウェイは、マンガ―の影響/支援抜きに語れません。
楠浦 拝
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