今回は、京都大学の一般教養科目「起業と事業創造」の知財戦略講義も兼ねて、京都に訪問しましたので、併せて報告します。
起業と事業創造の講義は、特に今年は1回生が多かったのでしょうか、皆さん熱心にメモをしておられました。
1回生で5月ということは、知識的には”ほぼ”高校の延長ですから、知財のことなんて何も知らないのではないかと思っていましたが、
「知財って何ですか?」
という、僕の無謀な質問に、
「発明や著作物を、保護するためのものです」
という、
「ほぼ模範解答」
を返してくれた1回生がいました。
(知財の制度とは何ぞや?と受け取ってくれたのだと、分かりました)
恐れ入りました。
「約束通り」5年越しで、いよいよ、
「教育機関」
として出発します。
何事も、時間がかかります。
おそらく、弊社で提供している「e発明塾」の「入門」的な内容は、今の大学生には当たり前の知識になりつつあるんでしょうね。
その後も、僕の質問に一つ一つ熱心に取り組んでもらえたので、予定の内容の半分ぐらいしか終わりませんでした。
もともと、
「後でWikipediaで調べればわかるようなことを、詰め込んでも仕方がない」
と思っていたので、
「知財制度の本質」
を、
「原理原則」
レベルまで掘り下げ、理解してもらうことに時間を割きました。
こちらから話を振らなくても、
「確か、特許制度は技術の普及のためにあるはずなので、その原理に従えば、XXの場合には・・・」
というような回答をしてくれた学生さんもいました、頼もしい限りです。
今年は、
「特許情報分析」
の話もしました。
パテントリザルト社のHPに掲載されている「ランキング」等も紹介したところ、
「特許って、どう評価するの?」
なんて質問も、ありました。
来年は、
「もっと皆さんの質問に、耳を傾けよう」
と思いました。
「負うた子に、教えられ」
というわけでもないかもしれませんが。
発明塾の方は、これまでの振り返りと、今年の進め方について議論をしました。
これまでと違い、
「e発明塾」
のカリキュラムがほぼ出そろうので、
「集まった時には、議論だけに集中する」
(学ぶのは事前/事後にじっくり)
という、
「発明塾本来のアプローチ」
を、徹底できそうです。
これを活かして、
「一度参加してみたい」
という大学生向けに、
「サマースクール」
を行う予定ですので、皆さんお楽しみに。