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「リベラルアーツ」

 経営「学」、経済「学」、哲「学」、心理「学」の本を掲載します。また、「教養」という意味で参考になる情報も掲載しておきます。

<経営学>

・「ゼミナール 経営学入門」伊丹
 例の伊丹先生の本です。伊丹、加護野、野中、石井(次に出てきます)、金井、など、日本には優れた経営学の先生がおられます。

・「経営戦略論」石井

 こちらのほうが、薄い本なのでとっつきやすいかもしれません。「補完製品」が重要であるという示唆は、前職時代の経営戦略立案に非常に役に立ちました。ポーターだけでは足りないという指摘は、様々な先生がされていますが、この本もそこに言及した本の一つです。

・T.レビットの本(別途)


・他

 もう少しチャラい本としては「ブルーオーシャン戦略」(キム)「イノベーションのジレンマ」(クリステンセン)「オープン・イノベーション」「オープン・ビジネスモデル」(チェスブロー)があります。この辺も押さえておくべきでしょう。


<経済学>

 僕はむしろ、こちらのほうが重要と思っています。(こちらにも紹介あり)

・スティグリッツ、例えば「経済学入門」「マクロ経済学」等

・ガルブレイズ、例えば「経済学の歴史」(彼は経済史が専門)

・「ゼミナール経済学入門」福岡(日経新聞)
 非常に丁寧な数式の展開で、経済学を理詰めで理解できるので、数学が好き/得意な人には、特にお勧め。

・日本の著名な経済学者の代表的な本/総説など。例えば、
 「経済学とはなんだろうか」佐和
 「自動車の社会的費用」「経済学の考え方」宇沢
 「現代経済学の巨人たち」「経済学 名著と現代」「経済学の巨匠-26人の華麗なる学説入門」

他、サミュエルソンの教科書等、挙げればきりがないですが、経済学を専攻するのでなければ、上記で十分だと思います。



<心理学>

 勉強しておいてください、ということにとどめます。推奨書は有るのですが、心理学自体、かなり安易に悪用できる学問なので、完璧なリストを提供するのは控えます。前出のマズローは必読。経営者になろう、という人は、フロム、アドラー、ハーズバーグ、マクレガー等を学んで欲しい。


<哲学>

 後日整理。ホッブズ、ルソー、トクヴィル等も(政治学というジャンルを設けるべきか)。

・「歴史哲学講義」ヘーゲル

・「ニコマコス倫理学」アリストテレス
・「リヴァイアサン」ホッブズ


<歴史>
 先日、塾生に紹介した本を中心に、とりあえずのリストを。


・「100人の20世紀」 20世紀の歴史を知るという意味で。
・「アメリカ重要人物101人」 特にアメリカについて。20世紀はアメリカの世紀なので。
・「マクナマラ自伝」
・「大いなる失敗」(ブレジンスキー)

アジア/中東に注目すると、以下人物についての資料を(書名は割愛)。
・李登輝、鄧小平、マハティール、リー・クアン・ユー、ネルー、サダト

日本の近代史について。
・「明治・大正・昭和政界秘史」 若槻礼次郎(元首相)が、明治ー昭和の政治史をまとめたもの
・「落日燃ゆ」(広田弘毅の人物伝)
・「高橋是清自伝」
・「小村寿太郎とその時代」「陸奥宗光とその時代」 岡崎久彦氏の著作は、他にも読む価値があるものが多数(例えば「戦略的思考とは何か」)。


<特に「日本」について>
既に紹介した本を、とりあえず挙げておきます。


・「東洋の理想」「日本の目覚め」岡倉天心
・「東洋的な見方」「禅仏教入門」鈴木大拙


<他>

 これも後日整理。

・「森の生活」ソロー

・「知的生活」ハマトン

・「読書の技法」佐藤優

 例外的に僕が「読んでいない本」です。塾生さん情報によれば、僕が言っているのと、ほぼ同じ読書法(もっと徹底しているようですが)が、解説されているそうです。


<番外編>

 教養の一部として、芸術に親しんで欲しい、ということで。これも、大学時代にしか出来ないことの一つかもしれません。年を取ると、眼や耳は衰えますから。。。

★美術館

 京都、東京の国立美術・博物館を除くと、以下が僕の個人的なオススメです。企業の美術館にも、なかなか優れたものがあります。どれも材料系の企業の美術館なのですが、産業の歴史と未来を考える上で、非常に面白いところです。

・出光美術館(有楽町)

 日本美術のコレクション。陶器など。

・ブリヂストン美術館(八重洲)

 西洋絵画と彫刻、日本の近代絵画を中心に。

・大原美術館(倉敷)

 クラレ創業者 大原氏のコレクション。僕も、これまでに何度も足を運んでいます。

・兵庫県立美術館(神戸・灘)

 日本の近代アートの秀作が揃っています。


★絵画に関する本

・「週刊グレートアーティスト
 これまた絶版で申し訳ないのですが、大学時代に全てコレクションして、今でも手元にある本です。この本そのままでなくてもいいと思いますが、この100人に関しては、レビューしておくとよいでしょう。どこの美術館に行っても、楽しめるようになります。

・「カラー版 西洋美術史」高階 秀爾

 そこまでは、という人はこれでいいと思います。シリーズの「カラー版 日本美術史」とセットで。


★音楽

 知っての通り、音楽は極めて数学的なものです。また、「有限の要素(音階で定められた音)を組み合わせて無限の作品を作る問題」という意味で、発明に近いものがあります。バッハの作品を紐解けば、そのあたりは見えてきます。身近な音楽の秘密を解説した本として、

・「音楽の正体」渡辺健一


をオススメします。節約してでも、たまにはクラシックのコンサートや、オペラなんかに行くといいと思います。



★旅行

 この辺は定番でしょうか。僕が海外を見よう、と思ったきっかけの本です。

・「なんでも見てやろう」小田実

・「深夜特急」沢木耕太郎