「発明塾®」へようこそ!: 10月 2019

2019年10月27日日曜日

「京都大学ものつくり講義2019」ご報告 ~ 「挑戦」とは何か

本年も、京都大学工学部機械系にて開講中の

「ものつくり講義」

の一コマを、担当させていただきました。

ありがとうございました。

一部内容は、以下で報告させていただきました。

note)「関わるすべての人を幸せに」する仕組みが「ビジネスモデル」


こちらでは、スライドの抜粋を紹介しつつ、もう一つのメッセージ

「挑戦」

について、取りあげます。

このテーマで、過去、京都大学にて一度、講演をさせていただきました。

(「挑戦」が人を育てる/「ペイシェント・キャピタル」の重要性)
https://edison-univ.blogspot.com/2017/11/406.html


良いきっかけをいただきましたので、その後も、

「挑戦」

について、発明塾らしい、何か良い表現がないかと探していました。

最近、以下の本に、出会いました。

マツダ 心を燃やす逆転の経営


講義でも、早速紹介させていただきました。



皆さんの

「挑戦」

のきっかけにしていただきたい、という願いを込め、本年は、学生さん向け発明塾で過去取り組んだ発明について、その

「背景」

にあたるエッジ情報を紹介しました。

そして、レポート課題として

「新たなアイデア」

を考えてみてもらえませんか、と出席者の皆さんへ提案しました。


エッジ情報としては、

「水問題」
「先端医療」
「ゴミとリサイクル」
「エネルギーと食料」

など、顕在化しつつある

「社会課題」

に関するもので、

「ちょっとした発想の転換」

で生まれた、世界の起業家たちのアイデアを、厳選し紹介しました。


レポートを読むのが、今から、とても楽しみです。


楠浦 拝



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2019年10月20日日曜日

「発明」(設計)に、終わりはない~「終わらせたいバイアス」と戦う「知的忍耐力」~ 発明塾第509回/第510回

10日開催は参加、17日開催は一部参加(文字で)になりました。

今後も、文字参加になる機会が増えそうですので、日々&主体的に進めてください。

まとまった時間は取りづらくなっていますが、日々、であれば支援は可能です。スキマ時間が活用できるからです。


さて、10日は、

「発明というものについての全体観」

を、少し話しました。

「発明とは、解析的に解くことができない問題である」

ということを、強く意識する必要があります。

それは、やろうと思えば、いくらでもやれてしまう、終わりのない作業であることを意味します。


楠浦の発明法は、それを踏まえ

「発明問題を、工学的に解く」

ことを、強く意識したものです。

それは、楠浦が

「設計者」

だからです。

「有限の時間内に、費用対効果に見合うアイデアを出す」

方法、それが、発明塾の発明法(設計法)です。



「零戦 その誕生と栄光の記録」堀越 二郎 著
実は、まだ、読めていませんでした。
良い機会ですので、読むことにしました。
アマゾンで、1円でした。

もう一つ

「分野を問わず、どんな問題でも解ける方法」

です。これも

「工学」

的な考え方の、なせる業です。

解くべき式の定義さえできれば、分野は関係なくなります。

そのような

「適度な抽象化」

が重要です。

これは例えば、かの

「GE(ジェネラル・エレクトリック)」

の、

「創造的問題解決」

のテキストでも取り上げられている、

「ゴードン法」

に、似た部分があります。


10日の講義の補足として、過去の関連記事を、リストアップしておきます。

★印のものは、過去、あまり紹介していないと思います。

短いものですので、ぜひ目を通しておいてください。

技術系の方に参加いただくことが圧倒的に多い、「企業内発明塾」の方にも、参考にしていただけると思います。


なぜ調べるのか
数値解析の手法の1つ「ニュートン法」とのアナロジーで、簡潔に、発明塾のアプローチを説明しています。

塾長の部屋(40)~「設計」と「発明」が持つ「アート的」面白さ
楠浦が、発明問題を「設計」問題として解いている、解けている「背景」を説明しています。

再び「設計」論~発明塾京都第144回開催報告
発明塾で、楠浦の発明法の背景にある「設計論」について説明した時のものです。塾生さんが参考図書を紹介してくれました。

発明塾京都第145回開催報告~「なんでもよいから目標を立てよ」
上記で紹介した参考図書について、続きの紹介があります。

発明塾京都第157回開催報告~「発明塾式」のおさらい
「発明塾式」発想法の要点を、簡潔に紹介しています。


今後も引き続き、よろしくお願いいたします。


楠浦 拝


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2019年10月10日木曜日

皆さまと一緒に、日々発明を行うことを通じ、世界を変えていくのが「発明塾®」

「発明塾」も、活動開始から10年を過ぎ、いよいよ大詰め、集大成の時期に入ります。

長らく、温かく見守っていただいた関係者の方々に、篤く御礼申し上げます。


企業内「発明塾」開催企業も、徐々に増えてきました。日々、新規事業の企画、研究・開発テーマの企画、あるいは、10年20年先のビジョン、について、参加者の皆様と共に、作業と討議を繰り返しています。

一緒に参加いただける、開催企業の企画部門の方や知財部門の方、つまり、「支援者」の方の全面的なご協力により、必ず成果が出る、という状態を継続できています。

ありがたい限りです。


僕は、学生さんの塾生、企業内発明塾の参会者/支援者の方、弊社OBOG、など、発明塾の考え方を理解し、日々実践していただける方を増やし、世界を変えていく、ことが、発明塾が目指すべきことだ、と考え、特にこの5年ほどは、そのための土台になる


の開発に、資源を集中的に投資してきました。


ようやく、成果が出始めてきました。

発明塾で教えている、発明と知財に関する基本的な内容は、ほぼ、上記の

e発明塾

で網羅することができました。

あと少し、残っていますが、これは、2020年前半には、完了させます。
(それまでは、相変わらず、少し人づきあいが悪い、という状態が続きます)


「創造力」(西堀)
西堀先生は、探検家でありながら技術コンサルタントという
異能の方。母校 京都大学 の大先輩でもあります。
「個性は変えられないなら、活かそう」と仰ってます。


一方で、

「過去発明について、その経緯などを事例として紹介してほしい」

という要望も出てきました。

今は、数百ある過去発明の中から、さて、どれを選ぼうか、という段階ですが、今後はそういったことにも取り組んでいきたいと考えています。


できれば、高校生や中学生にも、発明について知ってもらうための、良い事例を提供したいと考えています。

もちろん、企業で私と一緒に発明に取り組んでおられる


生の方にも、参考にしていただけるように、と考えています。


今後も引き続き、よろしくお願いいたします。



楠浦 拝



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2019年10月5日土曜日

「自主討議」のススメ ~ 発明塾第507回/第508回

今回も、2回分まとめて、で失礼します。

発明がずいぶん進んだ回でした。
自主討議の効果ではないかな、と感じます。

507回では、自主討議の重要性について、話をしました。

僕が参加する討議、と、個人作業、だけでは、発明が上手くいかないことが、過去の発明からわかっています。

これは、僕の指導法、および、発明塾の手法のよるところが大きいかもしれませんね。

限られた討議時間の中で、僕のアイデアや検索結果をすべて説明することはできません。

もちろん、各自がログを振り返り、質問をしてくれれば、後で説明はしていますが、それにも限界はあります。

「リアルタイム討議」

にも、独自の良さがあります。

僕がいない時に、僕のアイデアや、見つけ出した情報、あるいは、意見、などについて、多様な解釈と理解を、参加者の討議から生み出し、そこから、発明を進めるための手がかりとヒントを得る。

それが、個人作業を踏まえた、自主討議の第一歩でしょう。

塾長代行である 小塚さん が、

「楠浦さんが、発明塾で言ってることは、こういうことですよね」

と紹介してくれた本があります。





著者の安冨さんは、

「人に頼る技術」

の重要性を、指摘しています。

「組織で創造的になる」

ために、必要な技術だと思います。

「頼り、頼られる」

中で、成長し、成果を出していく。

小塚さんの指摘は、当たっていると思います。

上記に関連し、

「他の人の発明を手伝うこと」

についても、補足説明をしておきました。

詳細は割愛しますが、頼ってもらうことは、あなたのためになるのです。

どんどん頼ってもらい、手伝ってあげてください。

楠浦 拝



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