「発明塾®」へようこそ!: 12月 2019

2019年12月21日土曜日

議論を「前に進める」ための「問い:KSQ」を考え抜く~集まる時間を無駄にしない(第519回~522回)

12月から、原則として週2回開催になっています。
今回は、9日、12日、15日、18日の開催報告です。

回数が大事というよりは、ここ1年以上、楠浦の時間律速で開催時間を短縮していましたが、その制約はなくなったため、もっと自由にやってください、ということで現状に至っています。

今後も、開催時間や曜日は柔軟に変更ください。
(最も効率よく進むように)

過去ログと振り返りを見て、気づいた点を記載しておきます。
(これを、3か月の発明終了後、各自で必ず行うことです)


● 4回分の討議の「サマリー」~「振り返り」を振り返る

ログの振り返りを「振り返る」と、より、流れや問題点がわかりやすいと気づきました。
挙がっていたのは、例えば、以下のような点です。

・(解決している/すべき)課題が見つかれば勝ちであって、見つからないから迷走しているし、見つかるまでに時間を要している。

・だらだらやってもダメ、今ある発明は一旦仕上げ、何がまずかったか振り返ろう

・無駄な情報を探したり共有したりして、時間を浪費している、集まる時間は貴重なので、それを無駄にしない技術(KSQ)を利用する

こんなところかな、と思います。

以下、もう少し詳しく書きましょう。


「ズラシ戦略」(並木)では、「事業は課題と解決からなる」と言ってます。
この組み合わせの「どこが新しいもの」を狙うのか、
事業の性格は、これで決まります。
これは、発明塾でいつも言ってることです。
課題解決思考(1)」「課題解決思考(2)」で繰り返し説明している
こととも、繋がっています。
ようやく、当り前のことが書かれた本が出てきました。
「マイ・インターン」は、プラダを着た悪魔、の続編と称されています、
今度は、アン・ハサウェイが上司(社長)です。


● 「どんな情報があれば発明が進むか」を考えてから調べる

発明の序盤は、情報探索/情報分析です。

特に

「課題探し(推定)」

に、その大半が費やされます。

ここで

「無駄な情報を、お勉強(単なる興味)のために集めない」

ことが、大切です。

いくらでも情報が集まる時代です。

つまり、いくらでも時間が使えてしまう、ということです。

「発明プロセスの全貌」

を頭に入れたうえで、その

「どの部分」



「どう進めるのか」

成功イメージをもって進める。

他の人と一緒に発明を行うことで、自身が初めてであっても、全体観を掴める、これが発明塾式です。企業内発明塾での実績から、e発明塾を受けておくと、入りのスピードが全然違う、ということもわかってきました。e発明塾受講者は、ほとんどもたつきません。教材としての完成度が、かなり高まってきたことを実感しました。


● 結局のところ「KSQを徹底する」につきる

上記のアドバイスを上記概念化すると、

「議論が、常に正しい方向へ進む」

ように

「問い」

を考え抜く(今の発明塾の環境では、選び抜く、が正しいが)、これに尽きます。

議論が発散したからダメ、ということでもありません。

「発散させるときは発散させ、詰めるべき時は詰める」

これを、

「意図、と、見通しをもって」

進めることです。そのための

「問い(KSQ:KeySuccessQuestion)」

です。


楠浦 拝



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2019年12月7日土曜日

(動画あり)発明は「証明問題」~「答え探し」のワナにハマるな!(第516回/第517回/第518回/本を語る会@特許情報フェア2019)

本を語る会の内容は、note の方にも書こうと思っておりますが、取り急ぎ、塾生さんへの報告を兼ねた記事として、ここに、この2週間ぐらいの情報を羅列しておきます。
(本 Blog は、基本的に、企業内発明塾を含む、塾生 および 塾OBOG を対象にしています)

塾の開催報告としては、11月28日、12月1日、12月5日分に該当します。 今月から、週2回開催になっています。

といっても、既に楠浦は討議にオンタイムでは参加していませんので、討議記録を見てのコメント、および、現時点で僕が考えていることの羅列になります。


● 発明塾での討議の進め方について

①3か月でアウトプットする
討議でも出たかと思いますが、3か月という期間で必ずアウトプットすること、これにコミットしてください。理由はたびたび話していますので、ここでは触れません。

「原理原則」


「自分で」

守ってください、というだけの話です。僕自身、子供のころから

「勉強しろ」

とか

「締切を守れ」

と言われたことがないため、何かを

「言われないといけない(やらない)」

という状況が、よくわかってません。
(だったら、最初からやんなきゃいいよね、と思ってしまう)

②「問い」を意識する
これも、繰り返しですが、備忘録として書いておきます。塾生さんは、僕が常用している問い、特によく使うと思われる100程度について、いつでも見れるようにしています。

これを駆使してください。

「いかにして問題を解くか」(ポリヤ)
発明を工学的に扱う上で、とても参考になります。
発明塾必須図書です。


● 発明は「証明問題」/課題をどう見つけるか/発明に「工学的」に取り組む

特許情報フェア2019の

「本を語る会」

の動画を、eパテントの野崎さんにアップいただきました。


2019年11月7日@特許情報フェア(16:00-)


詳しくは、動画を見ていただくとして、要点を箇条書きにしておきます。

✓ 重要なのは「発見的推論

✓ 発明は「証明問題」であり、答え探しにハマらないことが大事
 (仮説を立てて証明に取り組む、正しい答えがどこかにある、誰かが答えを知っているという意識を捨てる

✓ 「課題」はいくらでもある、気づいてないだけ

✓ 「感性」「意識」「ひらめき」の問題にせず、「有限時間」で必ず答えが出る「工学的問題」として、発明に取り組む

「死角」をついていない仮説は、価値はゼロ

✓ その仮説が「死角」に入っている理由が、説明できるか? 

「ハイリスク・ハイリターン」を狙わないアプローチは、「ローリターン」になる、つまり、「中途半端」な結論になってしまうことを理解する
 (それでもローリターンを狙うことは、あり得るし、否定はしない)

✓ ハイリスク・ハイリターンなアプローチを「早く」回していくことで、リスクを下げる
 (ピボット、行きがけの駄賃、アイデアを育てる、の話)


言いたかったけど言えなかったことも多数あります、時間が限られてますからね。

また、こういう機会があれば、お話していきます。


楠浦 拝



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