「発明塾®」へようこそ!: 情報の「読み方」~常に仮説を立て、検証・改訂しながら「探し」「読み」進める(第522回/523回/リアルイベント)

2020年1月4日土曜日

情報の「読み方」~常に仮説を立て、検証・改訂しながら「探し」「読み」進める(第522回/523回/リアルイベント)

2019年12月22日、26日開催分と、2020年1月3日のイベントの振り返りです。

(要するに備忘録です)


1月から、新しいテーマでの討議を始めることになるかと思います。
3か月でアウトプットする、を繰り返して、レベルアップしていきましょう。

上記の討議前後に、参加者から質問があったことについて、補足を記載しておきます。


● 情報は、常に「仮説」「仮設」を立て、検証しながら読み進む

発明塾で

「仮説検索」

という言葉を使いますが、これは、

「ネット検索」
「特許検索」

の際だけの話ではありません。


それらを

「読む」

時も、思考回路は同じです。

というか、特許文献一つひとつの中に

「何がどう書かれているか」

について、仮説を立てて探すわけですから、それらを

「読む」

時も、同じになるのは、当り前だと言えるでしょう。
(特許を探して終わりではなく、そこに書かれている内容をどう読み解くか、が肝だから)


キーワードをハイライトしながら読む、など、

「特許調査」

を大量に経験した際に身についたテクニックも、紹介しました。

余談ですが、参加者が、仮説検証を行いながら読み進める必要があることに気づいたのは、以下メルマガの内容を読んで、ということだそうです。



上記では、請求項に使われている用語から

「仮説」

を立て、それを確認するために、明細書を読み進める形式をとっています。


たまに、

「技術内容を理解するだけなら、請求項は読まなくてよい」

という説明を耳にすることがありますが、半分あたりで、半分外れですね。

その辺は、

「3Mの手ごわい特許を読み解いた」

経験を盛り込んだ、以下の講座でも取りあげています。




ポリヤの本は、
でも、取りあげました。



● 「何がオモロいか」を、徹底的に言語化する

1月3日は、新年会を兼ねたイベントとして、以下展示会に参加しました。


個人的には、めちゃくちゃ楽しめましたので、楠浦のメルマガが好きな方は、是非参加されるとよいかと。


さて、展示会参加後、

「どれが、オモロかった?」

と、みなさんに聞きました。

ここで大事なのは、

「何がオモロかったか」

ではなく、

「なぜオモロかったか」


「どこまで言語化できるか」

です。
(理由すらどうでもよく、それをどこまで言語化するかが大事)


私が目を付けた(つまり、オモロいと感じた)のは、以下の二つです。


リンク先の情報だけでは分かりづらいのですが、以下のように、

「緑との共生」

を一つの目的にしていると考えると、非常にわかりやすいコンセプトです。


多孔質化して、

「表面積を増やす」

ことで、緑化率は劇的に向上します。

「自給自足」
「地産地消」
「非常にロ―カルな炭素循環」

という視点で読み解いてみたら、という話をしました。


もう一つは、時間の関係で取りあげませんでした。


リンク先のトップ画像の右奥の方に、同じようなコンセプトの服がつられています。


売ってたら欲しいなーこれ、という感じで見てましたが、映像解説を見て

「ウエアラブルデバイス x レゴ」

という視点があることに気づかされました。

センサーを含むファブリックを、レゴのように組み立てていって、

「目的とする機能」
「着る人に合わせた形状」

を合わせ持つ衣服を作っていく、そういう時代がそこまで来ているんだなと。
(私の解釈です)


ここまできて、お分かりだと思いますが、これ、

「新たな仮説を立て、自己満足で面白がってる」

にすぎないわけです。

しかし、それを徹底的に言語化することは、発明の第一歩です。

ありえると感じるから、オモロいと思う。

目の前の情報がなければ思い至らなかった、

「ありえる仮説」

を思い付いたことに興奮し、面白がってる自分、がそこにいます。

これは

「仮説を立てて、情報を読む」

話と表裏になってます。


そして

「なぜ、あり得ると思うのか」

この

「あり得る」

を言語化します。

「実現可能性」
「ニーズ・社会の流れ」

両方の側面が、あるはずです。

どちらかがつかめれば、上出来です。

でも、出来れば両方、掴んでおきたい。


明示されてないものを見て、それを状況証拠で確認する。

明示されてない時点で、そもそも状況証拠ですが、、、。

状況証拠から仮説を得て、別の状況証拠で確認していく。

そこに、ありえるけど、明示されてないものを見る。

エッジ情報から発明へ、は、このようにして進んでいきます。

今回のイベントでも、確認できましたね。



楠浦 拝



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